出版社を探す

もうひとつのこの世

石牟礼道子の宇宙

著:渡辺 京二

紙版

内容紹介

〈石牟礼文学〉の特異な独創性が渡辺京二によって発見されて半世紀。互いに触発される日々の中から生まれた〈石牟礼道子論〉を集成。現世と併存するもうひとつの現世=人間に生きる根拠を与える、もうひとつのこの世、とは何か。石牟礼文学の豊かさときわだつ特異性はどこにあるのか。その世界を著者独自の視点から明快に解きあかす。

目次

『苦海浄土』の世界/石牟礼道子の時空/石牟礼道子の自己形成/石牟礼道子小伝/「思想家」石牟礼道子/新たな石牟礼道子像を/生命の痛々しい感覚と言葉/『苦海浄土・第二部』の真価/『西南役伝説』と民話的語り/帰れない者たちの逆さ図/水俣という文学風土/詞章『不知火』の誕生/海へ還った『不知火』/『天湖』の構造

著者略歴

著:渡辺 京二
1930年、京都市生まれ。熊本市在住。日本近代史家。
主な著書『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)、『江戸という幻景』『未踏の野を過ぎて』(以上、弦書房)、『黒船前夜―ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞、洋泉社)、『細部にやどる夢―私の西洋文学』(石風社)など。

ISBN:9784863290891
出版社:弦書房
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2013年06月
発売日:2013年06月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ