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FUKUOKA U ブックレット 3

考える人・鶴見俊輔

著:黒川 創
著:加藤 典洋

紙版

内容紹介

狂気を沈めたリベラルーー鶴見俊輔の仕事を読み解く。いつだって鶴見俊輔はあたらしい。時代の転換点にいつも彼は呼び出されてきた。そして今も……。作家・黒川創と文芸評論家・加藤典洋が戦後思想の巨人を縦横に語る。

目次

行動する人・鶴見俊輔  黒川創
原発反対デモで思い出すこと
核にまつわる記憶
「昼の時間」と「夜の時間」
ハンセン病と関わる
アメリカのプラグマティズム哲学
父親への抵抗
敗戦と『思想の科学』の創刊
「風流夢譚」事件
フェアネスの問題
直接行動と民主主義

書く人・鶴見俊輔  加藤典洋
二つの光源から
ホムンクルスとしての「書く人」
最初の出会い
狂気を沈めたリベラル
鶴見さんのなかの「おだやかでないもの」
書くことの不自然さ
書くことは、不自然に考えること
「なれなかったもの」
詩、エッセイ、読書、編集
詩のようなもの
根こそぎの経験
「退行計画」
「死者らしい寛大さ」でものを幾重にも「誤解」すること
うさんくささ、根こそぎ、退行

〔対談〕鶴見俊輔を語る

 鶴見俊輔・略年譜

著者略歴

著:黒川 創
1961年京都府生まれ。作家。主な著書に『国境』(メタローグ)『若冲の目』(講談社)『日米交換船』(鶴見俊輔・加藤典洋と共著、新潮社)『かもめの日』(新潮文庫)『いつか、この世界で起こっていたこと』(新潮社)『日高六郎・95歳のポルトレ 対話をとおして』(新宿書房)など。
著:加藤 典洋
1948年山形県生まれ。文芸評論家、早稲田大学国際教養学術院教授。主な著書に『アメリカの影』(講談社文芸文庫)『言語表現法講義』(岩波書店)『敗戦後論』(ちくま文庫)『テクストから遠く離れて』(講談社)『小説の未来』(朝日新聞社)『3.11 死神に突き飛ばされる』『ふたつの講演 戦後思想の射程について』(ともに岩波書店)など。

ISBN:9784863290877
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2013年03月
発売日:2013年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB