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幕末の魁 維新の殿

徳川斉昭の攘夷

著:小野寺 龍太

紙版

内容紹介

攘夷という主義に殉じた水戸藩からみた異色の幕末維新史。維新の実現に最も貢献したのは誰かーー幕末期に特殊な立場にあった水戸藩は他藩にさきがけて重要な役割を果たす。その藩主徳川斉昭が主導した「攘夷」の解釈をめぐって藩士たちが党派をつくって分裂していったのはなぜか。桜田門外の変や天狗党の始末などがなぜ水戸藩で起こらなければならなかったのか。当時の複雑な人間模様の中から藩士たちの変転する思想と行動をわかりやすく読み解いてゆく。

目次

『大日本史』と藤田幽谷の水戸学
斉昭の新政と甲辰の御国難
ペリーの来航と水戸斉昭の秘策
井伊直弼の独断調印と斉昭の不時登城
桜田事件と丙辰丸盟約
東禅寺討ち入りと坂下門外の変
一橋慶喜の「ぬるま湯」攘夷
水戸天狗党の旗揚げ
それぞれの水戸戦争
時代に取り残されて
水戸藩党争の変遷

著者略歴

著:小野寺 龍太
1945年生まれ。九州大学名誉教授(工学博士)。現在、日本近代史、特に幕末期の幕臣の事蹟を調べている。主な著書に『古賀謹一郎』(ミネルヴァ書房、2006年)『栗本鋤雲』(同、2010年)『日露戦争時代のある医学徒の日記《小野寺直助が見た明治》』(弦書房、2010年)

ISBN:9784863290785
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:304ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2012年08月
発売日:2012年08月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ