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魚と人をめぐる文化史

著:平川 敬治

紙版

内容紹介

農耕や川漁を通してみると魚には、農民の魚(「フナ」「ドジョウ」など)と漁師の魚(「アユ」「エツ」「スズキ」など)がある。それはどうしてなのか?から始まり、川を通して山へ海へと視点が広がり、魚からみた世界各地の食文化、漁の文化へと話がおよぶ。九州一の大河・筑後川流域と有明海沿岸の農民と漁民の生活の中で魚がいかに重要な位置を占めるかを世界的な視点からまとめた一冊。考古学や地理学の知識も駆使した、日本から西洋にかけての比較〈魚〉文化論。

目次

【本書収録の魚たち】
川=アユ/コイ/エツ/ウナギ/スッポン/オイカワ/ウグイ/手長エビ/スズキ/シジミ、アサリ、カキなど
里=フナ/タイワンドジョウ/ドンコ/アメリカザリガニ/ウシガエルなど/タニシ/ドジョウ/ナマズ/メダカ
山里=ヤマタロウガニ/ヤマノカミ/イズミダイ(ティラピア)/ニジマス/ヤマメなど
海・川・里・山=ボラ/イイダコ/クロダイ/トビウオ/クラゲなど/イワシ/エイ/タラ/クジラなど

著者略歴

著:平川 敬治
1955年福岡県生まれ。考古学・地理学・民族学を専攻し、必ず自ら足を運ぶことをモットーに地域の香りのする総合的な比較文化の構築を目指す。日本を含めた東アジア、西アジア、ヨーロッパで、今日も調査続行中。主な著書に『考古学による日本歴史』『遠い空―國分直一、人と学問』など。

ISBN:9784863290624
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2100円(本体)
発行年月日:2011年09月
発売日:2011年08月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC