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国語科授業の実践的考究

著:米田猛

紙版

目次

第一章 「話すこと・聞くこと」の授業論
一 スピーチ(独話・感話) 
二 聞き手意識を聞き手分析に高める―情報伝達型スピーチの指導― 
三 スポーツマンシップとは何か―フリートーキングにおける論題の選び方― 
四 古田拡の「聞くことの教育」論―「能動的にきく」とはどうすることか― 
五 主体的な聞き手を育てる 

第二章 「書くこと」の授業論
一 作文指導のための語彙指導研究 
二 表現の「効果」を考える授業づくり 
三 情報の創造・伝達としての作文教育 
四 「説得」という言語活動の本質 
五 「第三の書く」「学習作文」の理論と「読みを支える書く活動」 
六 説明表現を支える思考力・感性・表現力 
七 「説明文」の文章表現能力分析
八 「課題学習」・「調べる学習」の現状と間題点 
九 反省と助言と励ましとを 
十 評価の本質的な価値を考える―作文の評価の在り方― 
十一 子どもの自己評価を中心に―「国語への関心・意欲・態度」の評価を考える― 
十二 形成的評価を取り入れた意見文の指導 

第三章 「読むこと」の授業論
一 読みの目的に合う能力育成の必要性 
二 「読むこと」は「自己を表現すること」 
三 これからの時代に必要な読みの力を育てるための学習材開発を 
四 情報読みで課題解決力をつける 
五 筆者の論理と読者の論理 
六 中学生の読解力・分析力を調査する観点 
七 音読・朗読の苦手な子への助言―説明文教材の場合― 
八 授業に生きる教材研究 「言葉の力」―筆者の発想と主張とを読む― 
九 授業に生きる教材研究 「日本語の特色」―内容理解と読解技能育成との関連を図る― 
十 文学的文章で育てる言語力 
十一 重要語句に着目した文学教材の授業 
十二 「相互触発」で読みを深める―「最後の一句」・読みを深める「話し合い」の進め方― 
十三 主題把握のための教材研究と授業「夜の果物屋」(杉みき子)―子どもの考えと言語表現と― 
十四 小説・物語教材の授業展開―「少年の日の思い出」の場合― 
十五 「走れメロス」の教材研究と授業 
十六 授業に生きる教材研究 「オツベルと象」―人物像対比から「さびしい笑い」へ 

第四章 「国語の特質」の授業論
一 語句の辞書的な意味と文脈上の意味に注意する 
二 質的個人差と個に応じた語句の集積 
三 「辞書」の多様な活用法を考える 
四 和語・漢語・外来語 
五 「直感」と「洞察」との往還が「感性的思考力」を磨く 
六 文法指導(文節・単語)における評価について 

第五章 国語科授業のための基礎論
一 「言語能力」の明確化を図る 
二 自ら学ぶ子どもを育てる基礎・基本の力 
三 実生活での活用を目指す国語力育成のための教科指導の在り方〔国語〕 
四 指導事項精選のための三つの視点 
五 新学習指導要領を読む
六 国語科教育における「活用」と「探究」 
七 個を生かす一時間の授業の組み立て方
八 授業に生きるノートを作る 
九 書くことが好きになるノート指導のアイディア―多様な内容を工夫する 
十 読解力を高める「わかる板書」の工夫 
十一 授業改善に生きる評価 
十二 国語科の本質を踏まえた「連携」を考える 

あとがき
索引

著者略歴

著:米田猛
富山大学名誉教授。奈良教育大学教育学部特任准教授。
 1953 年(昭和28 年)奈良県生まれ。
 1976 年(昭和51 年)奈良教育大学卒業。その後、奈良県北葛城郡當麻町立(現・葛城市立)白鳳中学校、奈良教育大学教育学部附属中学校、奈良県香芝市立香芝中学校、同大和高田市立高田中学校の各校で教諭として勤務する。1998年(平成10 年)奈良県教育委員会事務局教職員課管理主事、2000 年(平成12年)同学校教育課指導主事を経て、2003 年(平成15 年)富山大学教育学部教授、2005 年(平成17 年)改組により、富山大学人間発達科学部教授。2019 年(平成31 年)3 月 富山大学定年退職。
 専攻は、国語科教育学。国語科授業実践と国語科教育理論とを結ぶ実践理論の構築を目指している。また、授業研究や教員研修の在り方と実際を模索、自らの研究的実践をも踏まえた実践的研究に取り組んでいる。

ISBN:9784863276369
出版社:溪水社
判型:A5
ページ数:356ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW