出版社を探す

動的平衡 2

生命は自由になれるのか

著:福岡 伸一

紙版

内容紹介

生命よ、自由であれ

生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にある。鮮やかに喝破した前著から2年。生物学の新しい潮流エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化を遂げた福岡生命理論の決定版がついに登場。

目次

第1章 「自由であれ」という命令-遺伝子は生命の楽譜にすぎない
第2章 なぜ、多様性が必要か-「分際」を知ることが長持ちの秘訣
第3章 植物が動物になった日-動物の必須アミノ酸は何を意味しているか
第4章 時間を止めて何が見えるか-世界のあらゆる要素は繋がりあっている
第5章 バイオテクノロジーの恩人-大腸菌の驚くべき遺伝子交換能力
第6章 生命は宇宙からやって来たか-パンスペルミア説の根拠
第7章 ヒトフェロモンを探して-異性を惹き付ける物質とその感知器官
第8章 遺伝は本当に遺伝子の仕業か?-エピジェネティックスが開く遺伝学の新時代
第9章 木を見て森を見ず-私たちは錯覚に陥っていないか

著者略歴

著:福岡 伸一
生物学者。 1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。 サントリー学芸賞を受賞し、80万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。 また、大のフェルメール好きとしても知られ、全世界に散らばるフェルメールの全作品を巡った旅の紀行『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、朽木ゆり子さんとの共著『深読みフェルメール』(朝日新書)を上梓。 最新のデジタル印刷技術によってリ・クリエイト(再創造)したフェルメール全作品を展示する「フェルメール・センター銀座」の監修および、館長もつとめた。 2015年11月からは、読書のあり方を問い直す「福岡伸一の知恵の学校」をスタートさせ、校長をつとめている。

ISBN:9784863240445
出版社:木楽舎
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1524円(本体)
発行年月日:2011年12月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PS