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WRAPを始める!

精神科看護師とのWRAP入門【リカバリーのキーコンセプトと元気に役立つ道具箱編】

編著:増川 ねてる
編著:藤田 茂治

紙版

内容紹介

「最近,WRAPという言葉をよく耳にするけど,あれ,どんなものだろうね?」。
WRAPが日本に紹介されて以来,全国のWRAPファシリテーターらの活躍により,WRAPの精神科領域における認知度は高まってきています。こうした傾向は,WRAPのもつ「自分自身の健康と元気について主導権をにぎる力を与える」という理念が,近年の徐々に高まりつつある精神科看護における「医療者主導から患者主体への変化」と軌を一にしているからかもしれません。そこで本書の登場です。本書はWRAPの全体像(見取り図)と,その「個々の看護師が実際にどのように使っているのか」を提示する,精神科看護師がWRAPをつくる・使っていくための最良のサポートブックです。

目次

第1章 WRAPをつくり,使うようになるまで オープニング
第2章 元気に役立つ道具箱
第3章 リカバリーのキーコンセプト
第4章 希望
第5章 自分の責任(主体性)
第6章 学ぶこと
第7章 自分を権利擁護すること
第8章 サポート
第9章 エンディング

著者略歴

編著:増川 ねてる
増川ねてる(アドバンスレベルWRAPファシリテーター/特定非営利活動法人東京ソテリア ピアサポーター)
1974年,新潟県小千谷市生まれ。2007年より,WRAPファシリテーターとしての活動を始める。紆余曲折ありながらも,現在は,精神科の病院・クリニック,福祉施設を中心にWRAPワークショップを全国各地で行っている。2012年には,約10年受給していた生活保護を抜け,自立。「誰でも,何処からでもリカバリーできる世の中を!」と講演活動なども行っている。また近年は,WRAPのみならず,PICJのメンバーと共に「U理論」の実践と,普及啓発にも力を入れている。そして,2014年には,一般社団法人チーム医療フォーラム主催の「MEDプレゼン2014プレゼン」に精神科分野からは唯一の参加。他科との連携を模索中。
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ理事,リカバリー全国フォーラム企画委員,NPO法人東京ソテリア地域活動支援センターはるえ野センター長,ピアサポート協会きらりなどを歴任。また,ピアサポーターとして法人全体の業務(ピアサポーターの育成や,カンファレンスなど)にかかわる。
編著:藤田 茂治
藤田茂治(訪問看護ステーションりすたーと所長/WRAPファシリテーター)
1973年,大阪府茨木市生まれ。国立療養所刀根山病院附属看護学校を1996年3月に卒業し,看護師免許取得。1996年4月に大阪医科大学附属病院を経て,医療法人松柏会榎坂病院へ就職。委員会や管理職などを経験。2005年7月に精神科に特化した独立型の訪問看護ステーションであるハントン訪問看護ステーションの立ち上げメンバーとなる。以後,所長として活動。2012年12月より精神科に特化した訪問看護ステーションである訪問看護ステーションみのりの所長補佐に就任。2015年6月にさいたま市北区へ拠点を移し,株式会社メンタルサポートbelief plusを代表取締役として立ち上げ,2015年9月に精神科に特化した訪問看護ステーションである訪問看護ステーションりすたーとを立ち上げ,現職に至る。

ISBN:9784862940575
出版社:精神看護出版
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2016年07月
発売日:2016年07月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ