グローバリゼーションとモビリティ
流動化する社会を生きる人びとの社会学
編:鈴木 謙介
編:藤岡 達磨
内容紹介
関西学院大学先端社会研究所「グローバル化とモビリティ」研究班の研究成果出版。多様な視点で展開される論考から、コロナ禍のモビリティを考えるうえで避けられない複雑な相貌が描き出される。
目次
序章 コロナ禍にモビリティを再考する 鈴木謙介
1 グローバル化とモビリティ
2 2010年代の〈反転〉
3 「モビリティの作動」を問う
第1章 グローバル戦略としての国際結婚とその持続可能性 藤岡達磨
中国人女性の移住経緯と家族関係に注目して
1 はじめに
2 分析枠組み
3 調査概要
4 社会的属性と位置づけについての分析
5 日中国際結婚家族のあり方
6 考察 ─異なる文化の接合領域の中で生きる
第2章 脱工業化社会におけるツーリズム 鈴木謙介
2010年代の変化
1 加工貿易の国ではなくなった日本
2 脱工業化社会論の諸相
3 日本型脱工業社会化
4 脱工業社会におけるツーリズム
column1 産業構造の変化と公共インフラとしての鉄道 家高裕史
第3章 グローバル社会における都市ローカルの実践 笹部建
大阪市浪速区の観光とまちづくりを事例として
1 はじめに
2 問題の所在 ─フレキシビリティとサステナビリティ
3 大阪市政とまちづくりの現在
4 大阪市浪速区における地域活動
5 おわりに ─包括性から多機能性へ
第4章 災禍とモビリティ 吉田耕平
社会集団の変容を問う
1 はじめに
2 本章の狙い
3 大規模・長期の原発避難
4 引き伸ばされる親族集団
5 関わり続ける近隣と職場
6 社会集団の被害を問う
7 おわりに
column2 教育資源へのアクセシビリティと人の移動 家高裕史
第5章 自由貿易と食料安全保障の正義論 鈴木謙介
1 食糧危機論の再燃
2 自由貿易と食糧安全保障のジレンマ
3 グローバル・ジャスティスと経済的正義
4 「第三の構造」がもたらす課題
あとがき
ISBN:9784862833426
。出版社:関西学院大学出版会
。判型:A5
。ページ数:168ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2022年09月
。発売日:2022年09月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB。