簿記教育上の諸問題
著:島本 克彦
内容紹介
著者がこれまで日本簿記学会や日本会計研究学会等で発表した 簿記教育に関する諸論文に加筆・訂正を加えたもの。
目次
まえがき
総論的問題
第1章 簿記教育の目標について
1 はじめに
2 アメリカの高等学校における簿記教育目標
3 目標の種類
4 目標の変更
5 日本における高等学校の簿記教育目標
6 おわりに
第2章 これからの簿記教育
1 はじめに
2 教員・学習者(生徒)・教育内容の変化
3 「覚える簿記」から「よりよく考える簿記」へ
4 おわりに
第3章 「進む簿記離れ」の問題
1 はじめに
2 方策
3 アメリカの初級会計(簿記)教育の状況[AP(advanced Placement)コース]
4 おわりに
個別的問題
第4章 簿記導入法の推移について
1 はじめに
2 仕訳(帳)導入法(The Journal Approach)
3 元帳または勘定導入法(The Leader or Account Approach)
4 小括
5 貸借対照表導入法(The Balance Sheet Approach)
6 等式導入法(The Equation Approach)
7 小括
8 現行の日本の教科書における導入法
9 おわりに
第5章 簿記教育と倫理
1 はじめに
2 なぜ倫理を簿記で教えるべきなのか
3 倫理は教えられるか
4 目標について
5 倫理理論について
6 どのように教えるか─事例
7 おわりに
第6章 商品勘定の指導
1 はじめに
2 商品売買の各種処理法
3 繰越商品の決算整理仕訳
4 継続記録法と有意味学習を用いた指導例
5 おわりに
第7章 再整理仕訳についての一考察
1 はじめに
2 再整理仕訳
3 おわりに
第8章 決算振替仕訳
1 はじめに
2 損益勘定の呼称
3 名目勘定(一時的勘定)・実体勘定(永久勘定)についての説明
4 損益勘定へ振替仕訳と純損益の資本金への振替仕訳
5 精算表との関連
6 おわりに
第9章 単式簿記と複式簿記 ─単式簿記の観点から
1 はじめに
2 起源・発達
3 定義
4 単式簿記と複式簿記の異なる点
5 単式簿記による教育
6 おわりに
第10章 コンピュータ簿記の導入について
1 はじめに
2 簿記の授業にコンピュータを導入する方法
3 コンピュータ簿記の指導上の留意点・効果について
4 今後の課題
5 おわりに
第11章 中学生のための教養簿記
1 はじめに
2 中学生のための教養簿記
第12章 その他の問題
1 はじめに
2 コンピテンシーに基づく簿記教育(Competency-based education)
3 科目名としてふさわしいのは「簿記」か「会計」か
4 簿記のイメージ問題
5 有効な指導方法・アイデア
補論1 日本式収支計算簿記について
1 はじめに
2 収支簿記
3 起源
4 貸借簿記(シャンド簿記・貸借簿記)との比較
5 おわりに
補論2 ビジネス教育について ─ForとAbout
1 はじめに
2 ビジネス教育の定義
3 ビジネス教育の2つの目標
4 おわりに
参考文献
あとがき
索 引