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文化の権利、幸福への権利

人類学から考える

著:白石 壮一郎

紙版

内容紹介

人類の幸福のため人類学はどう貢献するのか

目次

目 次
はじめに─他者にとってのしあわせ

1 グローバルな「人権」言説と個々の生
(1)近代国家における幸福追求の構想
(2)潜在能力、人間の安全保障、人権
2 「文化」を語ることの困難―文化相対主義をめぐる議論
(1)反=反相対主義─文化相対主義VS.啓蒙主義?
(2)文化相対主義のパラドクスと人類学の再帰性
3 「市民社会」における「文化」の語り手―多文化主義的政策と戦略的本質主義
(1)「文化」の語り手としてのネイティヴ人類学者たち
(2)文化の戦略的表象─先住民運動、「民族ナショナリズム」
4 文化相対主義と普遍的「人権」概念―理念的二項対立ではなく言説の政治的機能へ
(1)「人権」概念の有用性はどこにあるか?
(2)女性割礼(FC/FGM)と「人権」言説
(3)反=反女性割礼と当事者性をめぐる政治
(4)難民という文化越境─カシンジャ判決とその反響
5 再び、「文化」を語ること―運動としての文化人類学
(1)文化とともに生きる人びとのリアルな姿を描く
(2)人類学的介入の可能性

参考文献

あとがき

ISBN:9784862830784
出版社:関西学院大学出版会
判型:A5
ページ数:74ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2011年01月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC