せかいの影絵
著:松本典子
紙版
内容紹介
『裸眼で触れる』につづく2017年夏から2022年夏までの387首を収めた第四歌集。
「戦争や災害や身近な死によって影絵のなかを歩んでいるような、その向こうの光を求め続けるような日々だったと思う。人生の半ばに差し掛かり感じずにはいられない陰翳を、『せかいの影絵』という歌集名に籠めた。」(あとがきより)
目次
Ⅰ
ガラスペン
せかいの影絵
♮ ナチュラル
薔薇のTATOO
本と顔
Ⅱ
ひとも街もこゑも
波音を吸ひ
傘/香港
ひとは老いて
ゆふべの雷雨
チョークの匂ひ
Ⅲ
春雷
遊行女婦
胸に挿す花
素顔
焦点
show とsnow
春の字幕
Ⅳ
霧と空港
月を呑む蛙
雪、恥のやうに降る
アイマスク
Village Vanguard
祈りの季節
永久機関
あとがき