岡井隆と現代短歌
著:加藤 治郎
紙版
内容紹介
岡井隆こそ現代短歌である──。
あらゆる角度から岡井隆を問い、「現代短歌とは何か」を問う。
前衛短歌の時代、ライト・ヴァースからニューウェーブへ。
現代短歌を俯瞰し、革新へ、未来へと繋ぐ渾身の評論集。
目次
Ⅰ
走り続けた前衛歌人
一九八三年のことなど
「あばな」と言って旅立った
愛の歌
岡井隆の歌業
Ⅱ
抽象という技術
叱つ叱つしゆつしゆつ 岡井隆におけるリアリズムの展開
『E/T』、未知の虚空へ
薔薇抱いて
第二芸術論の後に ─岡井隆の現在
岡井隆と現代短歌
歌集という方法
『神の仕事場』を読む
総合的な精神の存在
うたに出会う
わが師系
明日の歌、今日の歌
Ⅲ
短歌形式の現在
題詠の饗宴の後に
現代短歌という存在
事実とリアリティーの乖離
前衛短歌という栄光
虚構の議論へ
ニューウェーブ三十年
ニューウェーブの中心と周縁
初出一覧
あとがき