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絵画の前で

物語と詩

訳:若林恵
著:ローベルト・ヴァルザー

紙版

内容紹介

一枚の絵を前にしてヴァルザーは自由だ。時には簡潔に、時には冗長なまでに語る。またドラクロワやルノワールの絵に触発されて、詩を生み出す。散文にしろ詩にしろ、小さなものに焦点を合わせてヴァルザーの世界そのものを創り上げる。
滑脱な精神の印
ヴァルザーにとって重要なのはオリジナルの真正さや神聖さではなく、記憶の確かさや描写の正確さでもなく、自らが物語を紡ぎ出すことができる着想やインスピレーションがあるかどうかなのだ。

著者略歴

訳:若林恵
東京生まれ。専門はドイツ語圏文学・文化。
現在、東京学芸大学教授。
著書:『カフカ事典』(三省堂、2003年、共著)、『スイス文学・芸術論集 小さな国の多様な世界』(鳥影社、2017年、共著)
訳書:『現代スイス短篇集』(鳥影社、2003年、共訳)、『氷河の滴—現代スイス女性作家作品集』(鳥影社、2007年、共訳)、 『ローベルト・ヴァルザー作品集』2巻、3巻 (鳥影社、2011年、2013年)、『日々はひとつの響き—ヴァルザー゠クレー詩画集』(平凡社、2018年)他。

ISBN:9784862658548
出版社:鳥影社
判型:4-6
ページ数:172ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB