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ザ・メンタルモデル

痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー

著:由佐 美加子
著:天外 伺朗

紙版

内容紹介

本当の自分を知る。
そして、ありのままで生きる。
その美しさに目覚めてほしい――。

【本当の自分に出会い、ありのままに生きるための技術。それがメンタルモデル】

メンタルモデルとは、
由佐美加子氏が1000人を超えるセッションを通して得られた、人間がその生き方を制御しているプログラムのこと。

メンタルモデルは4つあり、どれかひとつに誰もが当てはまると言います。

4つの「メンタルモデル」とは――。

A 価値なしモデル「私には価値がない」
B 愛なしモデル「私は愛されない」
C ひとりぼっちモデル「私は所詮ひとりぼっちだ」
D 欠陥欠損モデル「私には何かが決定的に欠けている」


このメンタルモデルを理解できると、
この人生であなたがどんな世界をもたらしたいのか、という願いや使命が見えてきて、
ありのままに生き、その喜びの中で生きられると言います。


では、どのようにメンタルモデルを見つけるのでしょうか。

それは、心の奥にある「本当の痛み」を見つめること。それに気づくことだけです。


じつは、人間は、この「本当の痛み」を感じないよう、その痛みを「克服」しようと仕事に打ち込んだり、あるいは「逃避」したりして、人生を費やしています。

しかし、いくら克服しようとしても逃避しようとしても、「なんだかうまくいかないな」「同じところでつまづくな」といった「不本意な現実」は、あなたに次々に訪れます。

この痛みを回避せずに感じることで、自身のメンタルモデルを理解し、「自分が本当に求めているもの」に気づき、やがて、あるがままに生きることができる、と言います。



本書は、このメンタルモデルを発見していく実際のセッションを紹介する第1部と、第2部では、由佐美加子氏・天外伺朗氏による、メンタルモデルの解説とその見つけ方のほか、二人のライフ・タペストリー(人生の物語)を通して、メンタルモデルの理解をさらに深めてくれる内容になっています。


自分を知るということのほか、大切なパートナーやビジネスのマネジメントの現場でも活かせる、人間理解を深めてくれる内容です。

目次

もくじ

まえがき 天外伺朗
メンタルモデル類型
ライフ・タペストリー

第1部  由佐塾の実録
1章 イントロダクション
2章 人間の意識の成長・進化のモデル
1 適合期について
2 直面期について
3 自己統合期について
4 体現期について
5 自己表現期について
適合期から自己表現期に至る道のり
3章 「正しい自分」からの卒業、刺青は解放の象徴
適合期の痛みを回避するためだけに
「すべてはただ在る」という世界に戻る
ハワイのサーファーになぜか憧れる
本当は自分は何が欲しいのか、と問いかける
自己表現期の世界とは
命が求める姿に遭遇すると身体の不調も消える
人間が一番光るのは「その人らしさ」

4章 意志で「怖れ」を超えて「期待に応えて承認を得る」を卒業
解放された自分を生きる
自己統合期に必要なのは意志

5章 ドロドロしたところに踏み込まないと、自分には向き合えない
自分の中にあるものに向き合えないと変わらない
「自分以外の誰かのせいだ」というプログラム
自分に向き合う大切さ
自分が見たくないところに踏み込む
感じる世界で変容は起こる
アクセスポイントは、どこで感情が揺れるか
救済システムの危険性

6章 親の期待を裏切る=自立への道
本当の愛とは
愛を感じ取ること
抑圧のエネルギーから引き起こされるもの

7章 メンタルモデル概説
4つのメンタルモデルのそれぞれのミッション
ひとりぼっちモデルの特徴
メンタルモデルは魂が選んで生まれてくる
愛なしモデルの特徴
価値なしモデルの特徴
愛なしモデルとひとりぼっちモデルの関係

8章 外側に望まない何かが見えたら、心の源にそれが欠損している証拠
あるがままでいいよ、と受け入れる
今までのアイデンティティを保つための無意識の抵抗
自分が認めれば、世界中の人が認めている
価値なしモデルと欠陥欠損モデルの違い

9章 人間関係のすれ違いをさらに紐解く
自分に繋がるということ
強そうに見えるひとりぼっちモデル

第2部 「分離」から「統合」へ ――基本的理解と実践法
10章 メンタルモデルについて 由佐美加子
メンタルモデルとは
この世界であるはずだと思っていたものがないという痛み
私のメンタルモデルをつくった体験
痛みを回避するための適合OSで生きる哀しみ
4つのメンタルモデルに集約される
Ⓐ「価値なし」モデル(私には価値がない)
Ⓑ「愛なし」モデル(私は愛されない)
Ⓒ「ひとりぼっち」モデル(自分はこの世界で所詮ひとりぼっちだ)
Ⓓ「欠陥欠損」モデル(私には何かが決定的に欠けている)
4つのメンタルモデルが進化した世界とは

11章 自分のメンタルモデルを見つける意味 由佐美加子
メンタルモデルをどのように見つけるか
ひとりぼっちモデル
価値なしモデル
愛なしモデル
欠陥欠損モデル

12章 由佐美加子のライフ・タペストリー
由佐美加子のライフ・タペストリー
1 適合期
2 直面期
3 自己統合期
4 体現期
5 自己表現期

13章 天外伺朗のライフ・タペストリー
天外伺朗のライフ・タペストリー
ひとりぼっちモデルを決定づけた経験
飛行機に心奪われた
グライダーと音楽に夢中になった大学時代
そしてソニーへ
次々と困難が押し寄せてきた直面期
本を書き始めた自己統合期
講演中に涙をこらえられず、体現期へと
そして、自己表現期へ

14章 メンタルモデル瞑想 天外伺朗
「分離」から「統合」を目指す瞑想ワーク
メンタルモデル瞑想
メンタルモデル瞑想のスートラ
メンタルモデル瞑想の実践

あとがき 由佐美加子

著者略歴

著:由佐 美加子
由佐美加子(ゆさ・みかこ)
合同会社Co-Creation Creators(CCC)代表
幼少期から海外4カ国3大陸で育ち、米国大学卒業後、帰国。野村総合研究所、リクルートで勤務した後、グローバル企業の人事部マネジャーを経て現職。年間250日以上ファシリテーターとして立つ様々な場と、1000人を超える個人セッションから見出した、HMTと名付ける人間の内面構造の理解から現実を変える智慧を体系化する。オンラインや対面の公開講座、企業内研修やチームビルディング、エグゼクティブコーチングなど様々な機会を通じて、経営者、企業組織の管理職、子育て中のお母さんやこどもたちなど幅広い層を対象に、この智慧を日常的に実践し、内面から望む現実を創造する新しい人間の在り方を拡げている。
書籍「U理論」訳者。【じぶん共創塾】発起人。
メンタルモデル公式サイト:http://mentalmodel.jp/
Human OS Migration Technology(HMT) 公式サイト:http://hmt.llt.life/
著:天外 伺朗
工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。1964年、東京工業大学電子工学科卒業後、42年間ソニーに勤務。上席常務を経て、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所(株)所長兼社長などを歴任。現在、ホロトロピック・ネットワークを主宰、医療改革や教育改革に携わり、瞑想や断食を指導し、また「天外塾」という企業経営者のためのセミナーを開いている。著書に、『幸福学×経営学』『人間性尊重型大家族主義経営』『無分別智医療の時代へ』(内外出版社)など多数。

ISBN:9784862574756
出版社:内外出版社
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1750円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年09月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP