インド思想との出会い
著:アニル・ヴィディヤランカール
編訳:中島 巖
内容紹介
クンダリニー覚醒という稀有の体験を持つインド人言語哲学者が、
日本で行ってきた講演・講話をまとめる。
数千年もの長い年月を経て展開されてきた古代インド思想への入り
口を提供する。また、インド思想の理解に不可欠なサンスクリット
学習のために「般若心経」をサンスクリット原典から読む。
目次
セミナー マインドの発展
1.人格の構造/2.知覚の形成/3.アトミック・マインド/4.脳とマインド/
5.脳と心を制御するもの/6.意識の哲学/7.マインドの三種類/8.人体の二
極とクンダリニー/9.継続する進化の過程/10.心に今起きている事態/11.
明晰な思考への指針/12.普遍宗教へ向かって/13.瞑想の理論と実践
講演1 古代インド思想の現代的意義
1.古代インド思想序説
カースト制本義/人生の四段階/人生の四代目的
2.古代インド思想の現代的意義
人間の四類型/人生の四段階/人生の四代目的
講演2 人間の危機とJ・クリシュナムルティ
1.クリシュナムルティの特異性
気の進まぬメシア/突然の精神変容
2.教育論の特色
幼児からの条件付けに警告/権威に対する対決姿勢/自由な教育の提唱/
教育原則:既知からの自由/英知の覚醒を目指す/瞑想重視
3.個人の精神生活と社会変革
講演3 普遍宗教論序説
1.宗教なしの人間はいない/2.既成宗教の限界/3.永遠の哲学と普遍宗教/
4.宇宙意識と宇宙エネルギー/5.絶対的心の平和こそ神への道/6.ヨーガは
普遍宗教へ向かう/7.伝統宗教も心の平和を目指している/8.神の直接的体
験/9.普遍宗教論要約
講演4 仏陀の真の教えは何か
1.仏陀は宗教改革のみを切望した/2.歪曲された仏陀の教え/3.仏陀は心を
人間活動の中心に据えた/4.宗教は論議を離れ、実践を目指すべし/5.知性
的な仏陀の教え/6.普遍宗教としての仏陀の教え/7.自ら自分の光明となれ
講演5 心の発展のための教育 理論と実践
1.パーソナリティの三レベル
フィーリングと心と身体
2.教育における外面重視と内面尊重
人間の中心は内面世界
3.心の発展のための教育
自己観察の習慣化/インドのグルクラム教育
講演6 人生についての私の見解
質疑応答
原典購読 般若心経
般若心経原典
言語論講義 1 人間と言語
言語論講義 2 言葉と意味の関係
言語論講義 3 バルトリハリの言語に関する考察
補録1 ヨーガと宗教
補録2 世界の究極等式 M−L=G
補録3 舞踏王・ナターラージャ
補録4 病床での気付き
補録5 朗唱マントラ
編訳者あとがき