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20年間の水曜日

日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶゆるぎない希望

著:尹 美香
訳:梁 澄子

紙版

内容紹介

若者に日本軍『慰安婦』問題とは何かを学んでもらおうと韓国で出版されたジュニア用単行本の日本語版。
これほど被害者の証言を集め、戦時性暴力の実態に迫った本はあまり例がない。未解決のまま推移する不
誠実な日本政府と対比される被害者のハルモニ(おばあさん)が叫ぶゆるぎない希望とは。
また本書では、韓国軍がベトナム戦争で起こした性暴力にも触れている。
著者は20年の歴史を刻んだ韓国挺身隊問題対策協議会を日々牽引する。オールカラー。

目次

水曜デモ、私たちは皆、つながっている
 20年間の水曜日がつくった貴重な変化

美しい名称と汚い名称
 挺身隊、慰安婦、そして日本軍「慰安婦」

13歳の夢多き少女に何が起きたのか
 遠い他国に連行された朝鮮の少女たち

二度と戻れない故郷
 解放、そして捨てられた人々の傷
 
 ハルモニと私1 チャックン日誌
 ハルモニと私2 ハルモニ、そこでは楽になりましたか?

希望の灯をともした人々
 真実を明らかにする動きが始まった

金学順、世界で最も美しい告白
 日本軍「慰安婦」ハルモニが堂々と叫ぶ希望
 水曜デモ参加記1 ハルモニに送る手紙

まだ問題は終わっていない
 日本政府の不道徳な欺瞞と、必ず解決しなければならない問題
 水曜デモ参加記2 世界の良心を目覚めさせる水曜デモ

戦争と女性、絶えず繰り返される悪縁
 国家、そして戦時性暴力の真実

私たちがつくっていくべき未来
 人権と平和の世界のために
 
 ハルモニの遺言 車に乗って大使館に行こう、そこで死のう

 日本語版出版に寄せて
 訳者あとがき

著者略歴

著:尹 美香
「韓国挺身隊問題対策協議会」常任代表。日本軍「慰安婦」ハルモニたちと共に1992年1月8日以来、毎週水曜日、
ソウルの日本大使館前で水曜デモを開催。1992年挺対協が結成された当時、幹事として活動しながら日本軍「慰安
婦」ハルモニたちを訪ねて証言を記録し、広く世に知らしめた。自分と同じ犠牲が出ないようにしてというハルモ
ニたちの意志を引き継ぎ、「戦争と女性の人権博物館」建設を推進し、日本軍「慰安婦」問題解決のために、活発
に活動している。
訳:梁 澄子
通訳・翻訳業。一橋大学などで非常勤講師。在日朝鮮人「慰安婦」被害者、宋神道さんの裁判支援運動を中心に、
1990年代初めから日本軍「慰安婦」問題に関わり続ける。現在、「戦争と女性の人権博物館」日本建設委員会代
表。共著に『オレの心は負けていない』(樹花舎)など。

ISBN:9784862491831
出版社:東方出版(大阪)
判型:B5変
ページ数:251ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2011年08月
発売日:2011年08月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS