にっぽん版画紀行
著:片桐 昌成
紙版
内容紹介
版画地図に描かれた歴史とロマンが織りなす人生模様。旅する版画家が、独自の発想と経験で会得した技法をもとに、
綿密な現地取材によって生み出した版画芸術の数々。その製作過程と、背景にある故郷や旅の途上を万感交々に綴る。
口絵カラー作品24ページ。本文中にも作品を多数収録。
目次
口絵(カラー24頁)
第一章 ふれあい
飛鳥川沿いの文化財(河川風景と流れ/川鵜を追って/清流再生に向けて/川沿いの遺跡・文化財/ほか)
南魚沼ふれあい(魚沼のスキー/南魚沼の観光)
第二章 災 害
深き山河の施設(魚沼自然塾 上/魚沼自然塾 下)
森林と緑の回廊(森林からの恩恵/魚沼地方の回廊/自然の移り変り)
ひょうご安全の日(阪神淡路大震災/震災を語り継ぐ)
新潟県中越地震(山古志村が壊れた/被害の実態と後日談)
第三章 ふるさと
鈴木牧之『北越雪譜』(牧之丹生の塩沢/三国街道・牧之通り/牧之翁の散歩に同行)
直江兼続のふるさと(上田衆の峠越え/坂戸山の追憶/謙信の直路と芸術祭)
聖徳太子の道を巡る(太子の生地、飛鳥/太子の筋違道/太子の大和川越え/太子ロマンの里/河内路の憶い)
第四章 旅
石川啄木『一握の砂』(啄木のふるさと/北国へ漂白)
林芙美子『放浪記』(芙美子の生い立ち/女流作家への道程)
川端康成『雪国』(駒子との出会い/雪国マップ)
終 章 木版画の技法…木版画の「見当」と「的」(版をつくること/板目版画の版木/版木の彫り/木版画の和紙/木版
画和紙の濡らし方/「見当」の設定/「見当ズレ」と「的決め」/水性木版画の摺/版画紙への想い/版画メモ)
参考文献