台湾と日本
激動の時代を生きた人びと
著:大谷 渡
紙版
内容紹介
台湾が日本の統治下にあった50年間に生まれ育った人びとは、何を感じ、どう生きてきたか。
現地取材を重ね、民族運動、デモクラシー、戦時下の教育、空襲体験などを綴る。
口絵写真4頁(9点)・本文写真39点
目次
はじめに 二つの顔/文化運動の世代/新たな出会い
第一章 名家に生まれて 台南の富豪/小学校へ転校/違和感に心を砕く/日本女子大へ進学/ほか
第二章 医者と技術者 地域医療のために/公学校から台南二中へ/海軍第六燃料廠から受注/ほか
第三章 女医を目指して 父の思い出/高女の先生たち/李朝湖との再会/女子医専、その後/ほか
第四章 蔡阿信と彭華英 故国への思い/「台湾文化協会」の分裂/「要視察人」報告に関して/
『台湾民報』とフェミニズム/ほか
第五章 北村兼子と台湾 聴衆大いに沸く/林献堂家の人びと/民族運動への関心/「台湾の幸福」
への共感/国際婦人平和主義/中止を命じられた講演/ほか
第六章 台中一中で学んだ人たち 台中第一中学校/楊基銓とその叔父/ほか
第七章 日本から満州へ 美しい海岸線/終戦、そして苦難/ほか
第八章 戦争の記憶と体験 台中学徒兵/戦時下の青春/初年兵七か月/除隊後のことなど/ニュー
ギニア戦線/死線を越えて/出征までのこと/ほか
第九章 空襲と敗戦 台湾警防団令の公布/疎開と防空訓練/志願兵、軍属、看護助手/大空襲はじ
まる/防空の実態/建物被害について/終戦前後の状況/ほか
文献一覧