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日本独立作家同盟セミナー講演録 9

実践者が語る 体験的電子出版

第一回 それでも小説を出したい会議

他著:今岡清
他著:梶原秀夫
他著:北沢未也

紙版

内容紹介

数年前に比べると一気にハードルが下がった電子書籍によるセルフパブリッシング。しかし一般的に商業出版と比べると「売れない」「儲からない」と言われているのも事実です。今回の3人のスピーカーは全員商業出版の経験者。その彼らがなぜ、セルフパブリッシングに取り組んだのか? その理由は? そしてその結果は? 体験から得たものは希望かあるいは落胆か……。三者三様のスタイルで電子出版に挑戦した3人が「本音の」電子出版体験を語りあいます。

目次

第1部 それぞれのセルフパブリッシング
〇〇な人たち/三者三様のセルフパブリッシング/漫画原作者ならではのこだわり/インディーズかプロかの選択、80年代と今/推理作家と立ち上げた電子書籍事業/音楽付小説、英語版同時発売…企画はするも挫折の繰り返し/編集者からジャズ・シンガー、再び編集者へ/絶版本を電子化する/編集者としての性(さが)
第2部 電子出版、ここが嫌い
電子書籍の「企画」ここが困る/電子書籍の表紙がつくれない/「電子書籍でしかできないこと」がなぜかできない/電子本制作は、家内制手工業/ビジネスが電子出版をつぶす?/電子書籍の「制作」ここが困る/音楽・映像付き小説、原理的には可能だけど…/電子書籍なら世界を狙える/電子書籍は「校正」に苦労する/電子書籍の「販売」ここが困る/電子出版は漫画が有利?/電子書籍の「読書」ここが困る/本は最初の10ページが勝負/床抜けの心配がない電子書籍/「所蔵」「処分」は、紙より電子のほうがいい?
第3部 セルフパブリッシングをやる理由
紙の本のコスト感覚と制作予算の考え方/下がり続ける、紙の本の印税率/電子書籍制作は、1部限定の手書き同人誌感覚

著者略歴

他著:今岡清
1948年横浜市生まれ。『S-Fマガジン』(早川書房)の元編集長。編集者として星新一、小松左京、筒井康隆らの作家の作品を手掛け、また神林長平、大原まり子らの新人を育てる。作家の栗本薫は妻。栗本薫の遺作『グイン・サーガ』の続編プロジェクト監修者。天狼プロダクション代表取締役。ジャズシンガー。
他著:梶原秀夫
1949年甲府生まれ、横浜育ち。慶應義塾大学法学部卒業後、出版社入社。以来40数年間、数々のパズル本、タレント本、番組関連本などを企画・構成・編集。現在は、ノアズブックス(推理作家の吉村達也氏[2012年に急逝]と『氷室想介100冊シリーズ』を実現するために創立した会社)で、自著の漢字パズル本および出版物の企画・編集を行う。
他著:北沢未也
1970年生まれ。小学館ビッグコミックスピリッツ・ヤングサンデー2誌で新人賞入選。同誌で漫画家デビュー後、漫画原作者に転身。漫画家が漫画原作者として週刊連載を分業するというシステムの先駆者。漫画原作者の年齢・性別は不問という意味でハードルを下げた立役者でもある。代表作は『D-ASH』『バロンドリロンド』(共に小学館ビッグコミックス)。2017年、短編小説をKDPで自己出版する愉しい趣味に目覚めるが継続するかは不明。2018年6月より「マンガスクール中野」にて《猫にも描ける漫画原作講座》を開始。

ISBN:9784862398291
出版社:ボイジャー
判型:A5
ページ数:70ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KNTP