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考古学と中世史研究 13

遺跡に読む中世史

編:小野 正敏
編:五味 文彦
編:萩原 三雄

紙版

内容紹介

遺跡がもつ廃墟としての宿命から、発掘によって遺跡の全体像がわかるわけもなく、考古学の方法と発掘された遺構・遺物のみからの分析には超えられない限界がある。ならば遺跡から歴史を読み解くには、どうするか? 文献史・絵画史・建築史等との協業による歴史学の実践法を提示する「考古学と中世史研究」シリーズ最終巻! 

目次

   Ⅰ 建物を読む
館・屋敷をどう読むか―戦国期大名館を素材に―……小野正敏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
発掘された建物遺構をどのように読み解くか…………冨島義幸(京都大学大学院准教授)
  ―中世住宅発掘遺構の研究方法をめぐって―
つわものの館の成立と姿…………………………………八重樫忠郎(平泉町まちづくり推進課課長)

   Ⅱ 出土文字資料の見方
出土文字史料の見方………………………………………五味文彦(東京大学名誉教授)
経塚出土文字資料と考古学的視点………………………村木二郎(国立歴史民俗博物館准教授)
  ―同一人物が関与した経塚から―
鴨田遺跡出土の巡礼札が語るもの………………………高橋慎一朗(東京大学史料編纂所教授)

   Ⅲ 場を解く
城と聖地―近年の「城とは何か」論にふれて―………中澤克昭(上智大学准教授)
ムラが消えた―ムラ研究の可能性―……………………飯村 均(福島県文化振興財団総務課長)
金山遺跡における「場」と「景観」……………………萩原三雄(帝京大学教授)

「考古学と中世史研究」シンポジウムの一応の区切りにあたって…萩原三雄

著者略歴

編:小野 正敏
小野正敏(おの まさとし)
1947年生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授
[主な著書論文]『戦国城下町の考古学』(講談社)、『図解・日本の中世遺跡』(編著・東京大学出版会)、『戦国時代の考古学』(編著・高志書院)ほか。

編:五味 文彦
五味文彦(ごみ ふみひこ)
1946年生まれ。東京大学名誉教授
[主な著書論文]『院政期社会の研究』(山川出版社)、『増補吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『春日験記絵と中世』(淡交社)、『中世の身体』(角川学芸出版)、『日本の歴史5 躍動する中世』(小学館)、『中世社会のはじまり』(岩波新書)ほか。

編:萩原 三雄
萩原三雄(はぎはら みつお)
1947年生まれ。帝京大学文化財研究所所長・教授
[主な著書論文]『日本の金銀山遺跡』(編著・高志書院)、『中世城館の考古学』(編著・高志書院)、『鎌倉時代の考古学』(編著・高志書院)ほか。

ISBN:9784862151681
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ