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近世都市熊本の法と社会

著:本田 秀人

紙版

内容紹介

本書は、惣町=都市を中心に、都市法制と都市社会を構造的に検討したものである。都市法制は都市行政機構と共に整備され、公儀支配を貫徹するために機能するが、近世都市には多数の町人が居住し、名望や信用のある有力町人、新興の在町商人も活動し、民間では若者の活動が目立って風俗問題すら起こる。この法と社会の構造的な連関を実証的に究明することによって、本書では近世都市熊本の実像を解明していく。

目次

近世熊本の都市研究――序にかえて

   第一部 近世熊本の都市法制構造
第一章 都市法制の中枢
第二章 都市法制の周縁
第三章 都市法制の町方記録
第四章 都市法制の町方法令

   第二部 近世熊本の都市社会構造
第一章 惣町社会の代行運営
第二章 商家社会の「御書出」と家格
第三章 商人社会の帳締捨方
第四章 民間社会の張合風俗

あとがき

著者略歴

著:本田 秀人
本田 秀人(ほんだ ひでと)
1929年 熊本県熊本市生
1955年 熊本大学教育学部社会科日本史専攻卒
1988年 熊本市史編纂委員会専門部会専門委員委嘱
1998年 熊本県中世・近世資料等整備事業委嘱
2004年 熊本大学社会文化科学研究科後期3年博士課程中退

〔主な著書論文〕
『近世都市熊本の社会』(熊本出版文化会館、2010年)
「肥後藩における製紙業について」(『熊本史学』50号、1977年)
「肥後細川藩における御用窯について」(『熊本史学』53号、1979年)
「幕末西古町の支配と自治」(『熊本史学』56・57号、1982年)
「近世における肥後製紙業の展開と構造」(『地域史研究と歴史教育』熊本出版、1998年)
「熊本城下町の町家と別当」(『熊本史学』80・81号、2003年)

ISBN:9784862151605
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:270ページ
定価:13000円(本体)
発行年月日:2016年07月
発売日:2016年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H