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震災復興が語る農山村再生

地域づくりの本質

著:稲垣 文彦

紙版

内容紹介

新潟県の中越地震から10年。復興の過程で、住民が主体となった地域づくりへの取り組みが着実に進み、集落は元気になり、若者たちが移住した。それは、全国の農山村・中山間地再生のモデルケースである。

目次

プロローグ 人口減少社会の扉を開けた中越地震

第1章 震災復興に立ち向かった10年
    ――なぜ「地域づくりの本質」が見えたのか
  1 小さな声を復興の大きな流れへ――ボランティアからすべてが始まった
    【コラム1】 三つの地震は何が同じで、何が違うのか
  2 地域復興支援員という試み――全国初の人的支援制度
  3 右肩下がりの時代の復興

第2章 復興のすごみ、奥深さ ――集落が変わった
  1 限界集落から奇跡の集落へ――十日町市池谷・入山集落
  2 集落は復興した――長岡市(旧山古志村)池谷集落
  3 大学生の畑づくりからすべてが始まった――長岡市(旧川口町)木沢集落
    【コラム2】 東北における復興支援員の現在
  4 震災前からの積み重ね――長岡市(旧小国町)法末集落
  5 超進化する村人――小千谷市若栃集落

第3章 震災復興が生み出したもの
  1 新たな自治の可能性――集落を超えた地域づくりの枠組み
  2 担い手確保への挑戦――イナカレッジの意義
  3 オンナショ2・0――移住女子という生き方
  4 復興が生んだ農山村ビジネス――山古志のアルパカと農家レストラン

第4章 震災復興から地域づくりへ
  1 地域づくりの足し算と掛け算――コンサルタント主導の地域づくりの間違い
  2 専門家ではない支援者が地域を変える
    【コラム3】 中越から東日本へ、東日本から中越へ
  3 計画ではなく共通認識
  4 移住・定住が地域づくりの目的ではない
  5 個人を開き、集落を開き、地域を開く

〈解題〉新しい復興・再生理論の誕生  小田切徳美

参考文献

あとがき

著者略歴

著:稲垣 文彦
1967年生まれ、新潟県長岡市出身。(社)中越防災安全推進機構復興デザインセンター長。集落支援員・地域おこし協力隊の研修を担当。市民協働のまちづくりに力を入れている。
担当=プロローグ、第1章1・3、第2章2、第4章1・5、コラム1

ISBN:9784861871191
出版社:コモンズ
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2014年10月
発売日:2014年10月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVD