「中東」の世界史
著:臼杵 陽
紙版
内容紹介
中東戦争、パレスチナ問題、イラン革命、湾岸戦争、「9. 11」、イラク戦争、「アラブの春」、シリア内戦、クルド人問題、「イスラーム国」(IS)……。「中東」をめぐる数々の危機はなぜ起きたのか? 中東地域研究の第一人者が近現代史を辿り直して、その歴史的過程を明らかにする。
「中東」を単なる一地域としてではなく、アラブ諸国やトルコ、イラン、イスラエルから、ヨーロッパやアメリカ、ソ連/ロシア、さらには日本にいたるまで、内外の様々な勢力が交錯する場として示し、200年以上にわたる激動の歴史を大胆に解読する。中東情勢のみならず現代世界そのものの見方をも更新する、新たなる決定版通史。
目次
第1章 「中東」の歴史を考えるために
第2章 近代ヨーロッパとの遭遇
第3章 植民地化への抵抗運動
第4章 帝国主義とナショナリズム
第5章 第一次世界大戦とオスマン帝国の崩壊
第6章 両大戦間期の委任統治
第7章 第二次世界大戦後のアラブ冷戦
第8章 イスラーム復興と米ソ冷戦後の世界