安藤正子 ゆくかは
著:安藤正子
紙版
内容紹介
「自分のことを『絵』にして、『絵』の中で考えていく。」
家族と過ごす時間、就職、引っ越し、絵を描くこと——
初作品集の刊行から8年。安藤正子が「絵」の中で考えたこと、その続き。
滑らかな絵肌に描かれた油彩画、精微で硬質な質感の鉛筆画により高い評価を得てきた安藤正子。近年、愛知県瀬戸市に移住した安藤は、窯業のまちでの暮らしや第二子の出産を経て、それまでの表現から大きな展開を遂げます。本書では、新たな陶作品をはじめ、水彩、木炭のドローイング、絵画など60点を収録。身近な対象の今を大切にすくいとろうとする姿勢はそのままに、手法を変化させながら、一貫して「絵」を作り続けてきた作家のいまをみつめます。
〇インタビュー収録:「名前を付ける-絵の始まるまでと、そこからの話」 手法の変化、絵をどう描くか、大江健三郎の本の話、家族と過ごす時間、これから願うこと…etc.
〇寄稿:O JUN(画家)、石崎尚(愛知県美術館) 画家と学芸員が語る、安藤正子の絵