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朝倉摂の見つめた世界

絵画と舞台と絵本と

著:神奈川県立近代美術館
著:練馬区立美術館
著:福島県立美術館

紙版

内容紹介

生誕100年!
画家・舞台美術家として活躍した朝倉摂の全貌に迫る、
はじめての本格的な回顧集。

知られざる舞台裏―。

画家として出発し、舞台美術の世界を最終的な表現の場に選んだ芸術家・朝倉摂(1922-2014)。本書は、今まで知られてこなかった朝倉摂の「過去」の仕事―日本画、絵本、挿絵―を含めて紹介。

1922年、彫刻家・朝倉文夫の長女として生まれた朝倉摂は、17歳より日本画家の伊東深水に師事、モダンな人物像を描き、若くしてその才能を発揮しました。新しい絵画表現を模索しながら、社会派の作品を次々に生み出します。 60年代半ば以降は、舞台美術の活動に軸足を移し、新しい素材やアイデアで、多くの人の心を揺さぶる舞台美術を作り上げていきました。

◉「生誕100年 朝倉摂展」公式図録兼書籍
◉ 絵画、素描、スケッチ、舞台下図、絵本原画、挿絵など…カラーで掲載!
◉ コラム、エッセイ多数収録!

【寄稿】
富沢亜古(女優)/谷川俊太郎(詩人)/渡辺保(演劇評論家)/水沢勉(神奈川県立近代美術館長)/野地耕一郎(泉屋博古館東京・館長)/児島薫(実践女子大学教授)/関直子(早稲田大学教授)/菊屋吉生(山口大学名誉教授、元山口県立美術館学芸員)ほか

【展覧会情報】
「生誕100年 朝倉摂展」
神奈川県立近代美術館 葉山 2022年4月16日(土)~6月12日(日)
練馬区立美術館 2022年6月26日(日)~8月14日(日)
福島県立美術館 2022年9月3日(土)~10月16日(日)

【プロフィール】
朝倉摂(あさくら・せつ 1922-2014)
画家・舞台美術家。
彫刻家・朝倉文夫の長女として東京に生まれる。17歳のときに日本画家・伊東深水に学び、1953年に《働く人》で上村松園賞を受賞する。1950年代からは、本格的に舞台美術に取り組むようになり、60年代後半には、活動の軸足を絵画から舞台美術へと移す。
小説「砂の器」や絵本「ゆきおんな」「たつのこたろう」などの挿絵で活躍する一方で、舞台美術家として前衛芸術運動にも参画し、小劇場演劇をはじめとして商業演劇、歌舞伎、オペラと幅広く手がけ、1600を超える舞台作品を作り上げた。

目次

1章 画家としての出発 リアルの自覚
2章 日本画と前衛 リアルの探求
3章 舞台美術の世界 イメージは発見
4章 挿絵の仕事— 余白を造形すること

ISBN:9784861528897
出版社:青幻舎
判型:B5変
ページ数:280ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA