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フォビアがいっぱい

多文化共生社会を生きるために

編:高山陽子

紙版

内容紹介

特定の人々に対する嫌悪を指すフォビア。国籍やジェンダーなどに関わるフォビアとどう向き合い克服できるのかを考えるための22章。

目次

はじめに(高山陽子)

第1部 ゼノフォビア
1 いつの間にかこんなに…!:外国人労働者(大塚直樹)
2 やさしい日本語への転換(小竹直子)
3 どんなところ?朝鮮学校(呉永鎬)
4 冷静ではいられない:嫌韓とは何か(金賢貞)
5 どうして食べられないの?:日本に広まるハラール食とイスラモフォビア(澤井充生)
6 そんな時代もあったの?:日系移民(今野裕子)

第2部 ジェンダー・フォビア
7 ジェンダー・フォビアってどういうこと?(浅野麗)
8 おネエの役割:カリスマ?怪物?人生の達人?(黒岩裕市)
9 ○○女子と○○男子:ステレオタイプの崩壊?(竹田志保)
10 「女子ライフ」の闘い方:『女子的生活』を読む(黒岩裕市)
11 死語になればいいのに!イクメン(竹田志保)
12 ガラスの天井:『わたし、定時で帰ります。』に見る女性労働の現在(倉田容子)
13 年齢を重ねることと装うこと:美魔女とBBA(井原あや)

第3部 エゴフォビア
14 お告げがほしい!:現代日本のパワースポットと信仰心(高山陽子)
15 英語さえ話せれば!:外国語コンプレックス(小張順弘)
16 もしかして自分も?:ホームレス(二文字屋脩)
17 無理な理想からの解放:モテとヤセ(高山陽子)

第4部 オーバー・フォビアズ
18 食べ物からはじめよう:町中華と本格中華(横田浩一)
19 とりあえず行ってみます:多文化共生イベント(小磯千尋)
20 出会いはどこにでもあります:国際結婚(戴寧)
21 ハーフと日本人:寛容する人と寛容される人(リーペレス・ファビオ)
22 完璧は目指しません:外国語学習(小張順弘)

あとがき(高山陽子)

執筆者紹介

著者略歴

編:高山陽子
高山陽子(たかやま・ようこ)
亜細亜大学国際関係学部教授。文化人類学、銅像研究。
主な著作に、『多文化時代の観光学―フィールドワークからのアプローチ』(編著、ミネルヴァ書房、2017年)、『紅い戦争のメモリースケープ―旧ソ連・東欧・中国・ベトナム』(共編著、北海道大学出版会、2019年)など。

ISBN:9784861108310
出版社:春風社
判型:A5
ページ数:228ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB