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自律を目指す教育とは何か

自然主義的な教育哲学の試み

著:宮川幸奈

紙版

内容紹介

自律と他律の区別はいかに身に付くのか?
教育目的として掲げられてきた自律概念をめぐる議論の状況を概観。自分自身で行為を決めることと他人に依存すること、また理性的であることと感性的(感情的)であることの区別の意味や、それを実現するはたらきかけを探究。人間諸科学の知見を踏まえて、自律と他律の関係性に対する新たな解釈を提案する。

目次

序章 自律を目指す教育の新たな理解へ
第1章 自分自身で行為を決めることと他人に依存すること
第2章 理性的であることと感性的であること
第3章 自律を目指す教育を理解するとはいかなることか
第4章 意図と理由の空間への参入
第5章 叱責が可能にするもの
終章 自然主義的な教育哲学研究の成果と展望
あとがき
参考文献
人名索引
事項索引

著者略歴

著:宮川幸奈
宮川幸奈(みやがわ・ゆきな)
1987年生まれ。熊本学園大学経済学部准教授。九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。専攻は教育哲学。主な著書・論文に『道徳教育の理論と実践』(分担執筆、大学教育出版、2018年)、「教育目的としての自律に関する自然主義的考察――二重過程理論を通して」(『教育哲学研究』第118号、2018年)、「自律と他律の現れ方――意図と理由の空間への参入をめぐって」(『九州教育学会研究紀要』第44巻、2017年)など。

ISBN:9784861107672
出版社:春風社
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA