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救いと寛容の文学

ゲーテからフォークナーまで

他著:今村 武
他著:内田 均
他著:川村 幸夫

紙版

内容紹介

「危難の時」「救い」「寛容」をテーマに近現代の英米独の文学作品を読み直し、文学が本来秘めている、精神的挑発性を解き放つ。

目次

第Ⅰ部 二十世紀英米文学における人間関係の描写【川村幸夫】
第1章 アンダーソン『ワインズバーグ、オハイオ』―社会的弱者と疎外者へのアプローチ
第2章 ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』―弱者に寄り添う優しいまなざし
第3章 ノラ・ロフツ「これからはぼくが―」―高齢者の孤独を救う逆説的状況
第Ⅱ部 初期アメリカ文学【佐藤憲一】
第4章 初期アメリカ文学史をめぐる諸問題とその展望
第5章 ピューリタンと「オランダ人」―アメリカ合衆国の多様性の起源
第Ⅲ部 近代ドイツ文学における危難と救い【今村 武】
第6章 『グリム童話』「ヘンゼルとグレーテル」―危難を乗り越えた兄妹の寛容
第7章 ゲーテ『ファウスト』第一部―グレートヒェンとファウストの二重の悲劇のゆくえ
第8章 森鷗外『舞姫』―明治のエリートとベルリンの踊り子の危難の時
第Ⅳ部 古典的SF小説の危難と現実感【内田 均】
第9章 H・G・ウェルズ『宇宙戦争』における危難と寛容―危機情報の伝播とパニックの現実感
第10章 オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』における危難と寛容―ディストピア小説の現実感

著者略歴

他著:今村 武
東京理科大学理工学部教授
他著:内田 均
横浜美術大学教授
他著:川村 幸夫
元・東京理科大学理工学部教授

ISBN:9784861106545
出版社:春風社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年09月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS