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場面緘黙の子どもの治療マニュアル 統合的行動アプローチ

著:R・リンジー・バーグマン
訳:園山 繁樹

紙版

内容紹介

本書は場面緘黙のある特に幼児期児童期の子どもを対象にした心理治療マニュアルです。方法論としては刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法を中核的な技法とし、クリニックをベースに家庭や学校や地域場面で子どもと親と担任が協力して宿題を実施し、その達成度に基づいて次のステップを作成するというものです。この治療マニュアルの最大の特徴は、20 回のセッションを標準としている点です。監訳者の教育相談の経験では、学校場面で会話が可能になり、大きな困難が解消するためには、月1、2 回の来談で1 年以上を要することが一般的ですが、本書を読むと、刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法に基づき、スモールステップがきめ細かく設定されていることがよくわかります。また、子ども自身の達成感を確認しつつ、前に進む方法論であることがよくわかります。--「監訳者あとがき」より

目次

第1 章  セラピストのための基礎知識
第2 章  治療開始前のアセスメントと心理教育(親セッション)
第3 章  セッション1:治療への導入とラポート形成
第4 章  セッション2:ラポート形成、ご褒美システム、感情チャート
第5 章  セッション3:クラスチャート、会話はしご、エクスポージャー練習
第6 章  セッション4 - 9:初期のエクスポージャーセッション
第7 章  セッション10:治療の中間セッション
第8 章  セッション11 - 14:エクスポージャーセッションの中間点
第9 章  セッション15:エクスポージャーの継続と主体性移行の開始
第10 章  セッション16 - 17:主体性の移行に留意したエクスポージャーの継続
第11 章  セッション18 - 19:エクスポージャーの継続と主体性の移行/これまでの進歩の振り返り
第12 章  セッション20:再発防止と終了
第13 章  治療に当たって考慮すべきこと
付録A   エクスポージャー課題の具体例
付録B   治療の前に使用するもの
付録C   治療で使用する用紙

著者略歴

著:R・リンジー・バーグマン
カリフォルニア大学デイヴィッド・ゲフィン医科大学院精神医学・生物行動科学臨床准教授/同大学ロサンゼルス校(UCLA)小児期強迫性障害・不安障害プログラム副ディレクター/同大学リスニク神経精神科病院小児期強迫性障害集中外来プログラムディレクター/臨床活動の専門は、小児期や思春期の場面緘黙、強迫性障害、およびそれらの関連障害に対する認知行動療法(CBT)
訳:園山 繁樹
筑波大学人間系教授

ISBN:9784861080821
出版社:二瓶社
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2018年07月
発売日:2018年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ