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朽木谷の自然と社会の変容

編:水野 一晴
編:藤岡 悠一郎

紙版

内容紹介

滋賀県「朽木」地域の人々が、その豊かな自然のなかで、どのような暮らしや社会を作り上げてきたか。各々の執筆者のユニークな着眼点から、京都近郊の中山間地域「朽木」の多様性と、脈々と流れる歴史と伝統を詳述。

目次

第Ⅰ部 朽木地域の概要
 第1章 朽木の自然環境(水野一晴)
 第2章 朽木の特色ある植生と植物(青木 繁)
 第3章 歴史と文化(鎌谷かおる)
第Ⅱ部 山村の暮らしと自然環境
 第4章 鯖街道と朽木の地形(手代木功基)
 第5章 “流域”を超える朽木のモノと生き物―木材と魚―(嶋田奈穂子)
 第6章 ヤマとタンボを結ぶホトラ(藤岡悠一郎)
 第7章 山林資源の利用1―「山村遺産」としての炭焼き窯跡―(飯田義彦)
 第8章 山林資源の利用2―用材と木地を生んだ針広混交林―(飯田義彦)
 第9章 山林資源の利用3―山の幸としての植物資源―(藤岡悠一郎)
 第10章 トチ餅―伝統食からおみやげへ―(八塚春名)
 第11章 朽木とトチ―京都市久多との比較で見た場合―(中村 治)
 第12章 朽木の生き物と人々の関わり(藤岡悠一郎)
 第13章 朽木の神社地誌―土地に生きるカミの行方―(嶋田奈穂子)
第Ⅲ部 現代の山村
 第14章 過疎・高齢化の進行と直面する課題(木村道徳)
 第15章 住民の暮らしと行商(伊藤千尋)
 第16章 トチノキの巨木と伐採問題(手代木功基)
 第17章 獣害問題の深刻化(山科千里・藤岡悠一郎)
 第18章 山林植生の変遷(手代木功基)
 第19章 朝市と地域資源の活用(藤岡悠一郎)
 第20章 朽木らしさの未来を考える(熊澤 輝一)

著者略歴

編:水野 一晴
水野 一晴 (みずの かずはる) 京都大学大学院文学研究科地理学専修・教授
自然地理学、アフリカ地域研究が専門。主な著書・論文に、『世界がわかる地理学入門―気候・地形・動植物と人間生活―』(ちくま新書1314、筑摩書房、2018;単著)、『気候変動で読む地球史―限界地帯の自然と植生から―』(NHK ブックス1240、NHK 出版、2016;単著)、『自然のしくみがわかる地理学入門』(ベレ出版、2015;単著)がある。
編:藤岡 悠一郎
藤岡悠一郎 (ふじおか ゆういちろう) 九州大学大学院比較社会文化研究院・講師
地理学,地域研究が専門。主な著書・論文に、『サバンナ農地林の社会生態誌―ナミビア農村にみる社会変容と資源利用』(昭和堂、2016;単著)、「農地林の利用と更新をめぐる農牧民の生計戦略―ナミビア農村のポリティカル・エコロジー」(横山 智編『ネイチャー・アンド・ソサエティ研究 第4巻資源と生業の地理学』海青社、2013;分担執筆)、「ナミビア北部における『ヤシ植生』の形成とオヴァンボの樹木利用の変容」(水野一晴編『アフリカ自然学』古今書院、2005;分担執筆)がある。

ISBN:9784860993320
出版社:海青社
判型:A5
ページ数:334ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年04月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ