H・フォン・ザーリッシュ 森林美学
監・翻訳:小池 孝良
監・翻訳:清水 裕子
監・翻訳:伊藤 太一
内容紹介
ザーリッシュは、自然合理な森林育成管理を主張し、木材生産と同等に森林美を重要視した自然的な森づくりの具体的な技術を体系化した。彼の主張は後に海を渡り、大正4年に策定された明治神宮林苑計画にも影響を与えたと言われている。美しい森を造る1冊。
目次
日本語版出版に寄せて (ウォルター・L・クック・Jr)
日本語版序文 (伊藤精晤)
フォン・ザーリッシュ“森林美学”の翻訳にあたって (ウォルター・L・クック・Jr & ドリス・ヴェーラウ)
英語版序文 (ウォルター・L・クック・Jr)
初版への前書き
第2版への前書き
第1部 森林美学の基礎理念
セクションA:序章
第1章 森林美学の用語と役割、森林科学の特殊分野としての森林美学の歴史と文献―研究の必要性―
第2章 美の歓喜の原因
セクションB:自然の美
第1章 自然美と芸術美の関係に関する基本的見解
第2章 ランドスケープにおける色彩の理論
第3章 森林の装飾としての石
第4章 樹種の美的価値
第5章 森の芳香と声
第1部のまとめ
第2部 森林美学の応用
セクションA:森林造成と森林経済
第1章 最適な土地利用の決定
第2章 林道設計、管理単位の設定および名称
第3章 作 業 種
第4章 樹種の選択
第5章 伐期齢の決定
第6章 更 新
第7章 林分の手入れ
第8章 副次的な利用
第9章 草地、水面、畑地―林縁、生垣、柵―
セクションB:美への関心に基礎を置く森林の装飾
第1章 公園か森林か
第2章 美しさが高められた森林
第3章 公園風景観の維持管理
第4章 道路の開設と装飾による森林の高揚(交差路、道路標識)
第5章 道路や防火帯に沿った植樹
第6章 森林の装飾としての老木
第7章 外来樹種と在来樹種の変種の美的利用
第8章 潅木類と地被植物の管理による林分の装飾
第9章 石礫による森林の装飾
第10章 記念碑、廃墟、砦
第11章 眺 望
付 録
索 引
アメリカにおける森林美学の展開 (伊藤太一)
訳者あとがき (小池孝良)