雨を見ている
著:根来 眞知子
紙版
内容紹介
昭和、平成そして令和へと時代の変遷の波の中にあって、世の移ろいゆく姿、季節の微かな変化をも見逃さず書きとめる。わかりやすいその言葉表現の奥に深い洞察力が光る。それは齢を重ねながら自然に体得してきた詩ごころのなせる術であろう。作品「角を曲がる」には<二十歳の角を曲がった>から<七十の角を曲がった>に至る人生の哀歓が凝縮され、そこでの一語一句はまさに作者そのものの姿である。