軌跡の小片 事業家 杉山平一をたどる
著:中村 廣人
紙版
内容紹介
『わが敗走』は事業失敗の反省と悔恨の回顧録ではない。見果てぬ夢を抱いたまま散った同志である父親と、彼岸に至っても事業の起死回生を果たそうとする決意書だ。事業の成功には、病的ともいえる強い信念と執着が必要だ。この信念と執着を支えたものこそ、思想であり哲学として終生を貫いた博愛主義だった。これが、此岸において文芸という名の事業に大きく結実させた。
目次
一 『わが敗走』にたどり着く
二 「風浪」をたどる
三 「今年最後の入道雲」をたどる
四 「今年最後の入道雲」その後をたどる
五 詩集をたどる
六 消えない焔