「正太」の誕生
坪田譲治文学の原風景をさぐる
著:劉 迎
紙版
内容紹介
「坪田譲治文学」初の本格的研究書。大正から昭和初期にかけての作品に着目し、近代日本児童文学の一翼を担ってきた坪田譲治文学の形成とその特質を明らかにする。巻末には「坪田譲治作品初出目録」。
目次
『〈正太〉の誕生』の出版を祝して
坪田譲治文学研究会「善太と三平の会」会長 加藤章三
坪田譲治文学の論争よ、起れ!-序に代えて-
第一部 坪田譲治文学の源泉
第一章 坪田譲治と宗教
-キリスト教との邂逅のもたらしたもの-
第二章 坪田譲治とロシア文学
-トルストイを中心に-
第二部 坪田譲治文学の展開
第一章 短篇「西方浄土」論
-「西の空」へかけた夢とは-
第二章 小説「正太の馬」成立考
-「父」と「子」という構図-
第三章 短篇「コマ」論
-〝死〟と〝生〟の位相-
第四章 小説『正太樹をめぐる』を読む
-「せみ」になった子どもの話-
論文初出一覧
附録/坪田譲治作品初出目録1(1912年-1930年)
あとがき