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福武教育文化叢書 3

のれん越しに笑顔がのぞく

勝山―暮らしから始まるまちづくり

編:NPO勝山・町並み委員会
著:辻 均一郎
著:加納 容子

紙版

内容紹介

のれん、お雛まつり、喧嘩だんじり…ここで楽しく生きるための方法を考え、実行するーそれが勝山のまちづくり。
四半世紀近くにわたってまちづくりを担い、楽しみながら先頭を走ってきた人たちのにその術を探ってみた。
「美しいまちなみ大賞」(国土交通省・2009)を受賞した岡山・勝山のまちづくりの秘密を探る。

目次

はじめに
第1章 原点
勝山の造り酒屋に生まれて
わが“まち”を意識した少年時代
この家を、このまちを大事にしたい
もともと古いものが好き
新しもの好きの先代と新旧逆転の葛藤
芸の道に憧れた大学時代
帰郷後いきなり経営危機に
まちづくりのスタートライン
シンプルに楽しいことをしたかった
第2章 のれん
染織家をはぐくんだ家と町
機織りとの出合い
帰郷、小売りをしながら機を織る
偶然の出合いが生んだアイデア
一枚ののれんから始まったまちづくり
応援する会の誕生とのれんの広がり
町に住んでいる者が町のことをする
二十年を経て工房がオープン
とにかく楽しい町にしよう
のれんの発進力と町の人のアップ
本当は勝山に帰りたくなかった
この家と町を愛し守っていく
のれんが導いた「美しいまちなみ大賞」
第3章 お雛まつり
ここにはお雛が似合う
一番最初は十軒足らずから
驚きと自信、やってよかった!
女も男も地域の人たちが元気に
自分たちが楽しめない
町を愛するリピーターを増やそう
活動拠点「顆山亭」の整備
蕎麦を打ち観光客らをもてなす
メンバーが日常的に集まる場
だんじりから生まれるまちづくりの原動力
普段の暮らしに生きる地域のつながり
すべてが生活の延長で自然な広がり
地域の人が喜ぶことを
自分たちのことは自分たちで
第4章 21世紀の真庭塾
“行政は敵”から“住民参加の行政”へ
衝撃を受けた長野県小布施町の景観
センター落成を機に変化した行政と住民の関係
「21世紀の真庭塾」の誕生
真庭塾で見えてきたこと
木材産業を生かした地域振興
木質バイオマスを利用した真庭をPR
産業と町並みはまちづくりの両輪
真庭塾と応援する会、まちづくりの到達点
第5章 文化往来館ひしお
ひしお誕生~醤油蔵プロジェクトのスタート
勝山・町並み委員会の発足
運営は民間で!NPOとなり指定管理者に
応援する会と町並み委員会
情報発信する場所としてのひしお
ひしおが生み出す文化交流
時間をかけて起こる化学反応
若い世代が帰ってくるまち
まちづくりは人がすべて

著者略歴

編:NPO勝山・町並み委員会
勝山町の町並み保存地区を中心とした地域住民に対して、町並みの整備や公設施設の運営受託等に関する事業を行い、地域文化の保存及び伝承等、社会貢献活動を通じて、個性ある町づくりの推進を図る活動に寄与することを目的としたNPO法人。2005年6月にオープンした「勝山文化往来館ひしお」の施設の運営を担っている。2008年に福武文化賞を受賞。
著:辻 均一郎
NPO勝山・町並み委員会代表。
昭和24年生まれ。慶応大学卒。現在の勝山を作ってきたまちづくりのキーパーソンのひとり。江戸時代、呉服商から始まって今日まで代々続く造り酒屋、御前酒藏元辻本店の6代目当主。
勝山観光協会会長。御前酒蔵元(株)辻本店の代表取締役社長。
著:加納 容子
NPO勝山・町並み委員会。草木染織作家。
昭和22年生まれ。東京の女子美で染織を学び、卒業後も染織を糧としていたが、酒屋をしていた家業を継ぐため帰郷。酒屋を営みながら染織を続け、暖簾を店先にかけたところ評判になり、以後この軒先全てに、屋号や家紋などをあしらった加納さん作の素敵な暖簾がかけられ、江戸情緒漂う粋な風情を見せている。
平成20年6月「のれんによるまちづくり」が、第42回SDA賞特別賞を受賞。
ひのき草木染工房&ギャラリーを主宰。

ISBN:9784860692599
出版社:吉備人出版
判型:A5
ページ数:132ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2010年03月
発売日:2010年05月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ