野﨑台湾塩行の研究
近代日本塩業・台湾塩業
著:太田 健一
紙版
内容紹介
野﨑台湾塩行は、日清戦争によって日本が領有することとなった台湾において、国内最大の製塩家であった児島郡味野村(現、倉敷市児島味野)の野﨑家(当主、野﨑武吉郎)が設立した企業体である。
本書の構成は、上下2巻、本論と史料編の二部からなり、1900年の開所から1937年の閉行・撤退に至るまで約40年間の野﨑台湾塩行の全容を明らかにしている。
本論では、野﨑家の台湾進出に至るまでの歴史的経過を述べ、次に史料編掲載の史料に基づき、野﨑台湾塩行の成立より台湾撤退に至る軌跡を叙述。史料編では、本論の叙述に依拠した史料を網羅し採録、特に関係者の実地踏査記録や、内地本家と台湾支店(塩行)との交信記録はもれなく収録している。
近代日本政治史・経済史研究、台湾経済史研究に必須の書!
目次
本編
Ⅰ 野﨑家の国内塩田開発と十州同盟
Ⅱ 日清戦争と日本塩業界の動向
Ⅲ 内地資本の台湾塩田開発
Ⅳ 野﨑台湾塩行の設立
Ⅴ 明治期経営の展開
Ⅵ 大正期経営の推移
Ⅶ 昭和期経営の展開
史料編 一、台湾総督府の塩田調査(復命書)
史料編 二、塩業政策及び意見具申書その他
史料編 三、台湾視察報告書
史料編 四、開発申請書及び関連文書
史料編 五、開発期の発信書状・来翰その他
史料編 六、野﨑台湾塩行の組織・経営及び報告の指示
1.辞令・規則・報告その他
2.台湾塩行よりの報告
3.味野・野﨑家よりの指示
4.その他
年表
索引(本論)
ISBN:9784860692568
。出版社:ナイカイ塩業株式会社
。判型:菊判
。ページ数:2655ページ
。定価:17000円(本体)
。発売日:2010年09月06日。