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その問題、やっぱり数理モデルが解決します

データ時代を生き抜くための数理モデル入門

著:浜田 宏

紙版

内容紹介

対話形式による解説で、数理モデルの基礎が身につく入門書。
数理モデルとは、現実の世界で起こるさまざまな現象を数式で表したものです。数式にすることで、その現象の性質を理解したり、変化を予測したりできます。
「どうやって価格を決めるの?」「売上を予測するには?」「広告で販売数を増やすには?」など、ビジネスパーソンにとって身近なテーマを題材に数理モデルを解説。
数学記号の読み方や意味から丁寧に説明するので、不安な方もどうぞご安心を。とっつきやすいのに「数理モデルの考え方」がわかる一冊。

目次

[第 1 章] しっくりこない数式の読み方とは?
[第 2 章] 確率密度関数ってなに?
[第 3 章] 確率と積分の関係とは?
[第 4 章] モデルってなに?
[第 5 章] 競争で損をしない戦略とは?
[第 6 章] 自分でモデルをつくる方法
[第 7 章] 先手が有利な条件とは?
[第 8 章] 競争に負けない価格設定とは?
[第 9 章] 売り上げを予測するには?
[第 10 章] 確率モデルでデータを分析するには?
[第 11 章] 仮説検定ってどうやるの?
[第 12 章] 観測できない要因の影響を予想するには?
[第 13 章] アプリの利用者数を予測するには?
[第 14 章] 広告で販売数を増やすには?

目次

[第 1 章] しっくりこない数式の読み方とは?
1.1 青葉の疑問
1.2 しっくりこない理由
1.3 紙に書く習慣
1.4 平均値の総和
  練習問題


[第 2 章] 確率密度関数ってなに?
2.1 定義の読み方
2.2 具体例からの抽象化
2.3 具体例のつくり方
2.4 関数のグラフ
2.5 μの役割
2.6 σの役割
  練習問題


[第 3 章] 確率と積分の関係とは?
3.1 確率密度関数の値
3.2 確率密度関数の積分
3.3 積分と足し算
3.4 オリジナルな分布


[第 4 章] モデルってなに?
4.1 価格と需要量
4.2 需要曲線のシフト
4.3 価格と供給量
4.4 均衡価格
4.5 独占モデル
4.6 独占モデルのインプリケーション
  練習問題


[第 5 章] 競争で損をしない戦略とは?
5.1 複占
5.2 複占モデルの定式化
5.3 ナッシュ均衡
5.4 均衡生産量の含意
5.5 裏切りの誘因
  練習問題


[第 6 章] 自分でモデルをつくる方法
6.1 モデルとカツカレー
6.2 プレイヤーが 3 人の場合
6.3 プレイヤーが n 人の場合
6.4 モデルのつくり方


[第 7 章] 先手が有利な条件とは?
7.1 先んずれば人を制す
7.2 順番の導入
7.3 展開形ゲーム
7.4 展開形ゲームの戦略と均衡


[第 8 章] 競争に負けない価格設定とは?
8.1 価格決定モデル
8.2 価格決定モデルのナッシュ均衡
8.3 商品の代替性
8.4 価格決定モデルのインプリケーション
8.5 モデルの評価


[第 9 章] 売り上げを予測するには?
9.1 新店舗の候補地
9.2 記述統計としての OLS
9.3 微分と偏微分
9.4 残差 2 乗和の最小化
9.5 OLS 係数の一般式
9.6 2 次関数の OLS
9.7 微分という伏線
    練習問題


[第 10 章] 確率モデルでデータを分析するには?
10.1 確率変数
10.2 確率モデルとしての線形回帰モデル
10.3 線形回帰モデルの OLS 推定量
10.4 OLS 推定量の分布
10.5 正規分布を足すことの意味
10.6 OLS 推定量の平均と分散
   練習問題


[第 11 章] 仮説検定ってどうやるの?
11.1 仮定のもとでの珍しいこと
11.2 未知パラメータの代用品
11.3 t 分布のつくり方
11.4 検定結果の解釈で注意すること
11.5 乱数への回帰


[第 12 章] 観測できない要因の影響を予想するには?
12.1 ライバル店の影響
12.2 欠落変数による推定量のバイアス
12.3 逆方向の影響がある場合
12.4 バイアスのパターン
12.5 固定効果モデル
12.6 未知の世界


[第 13 章] アプリの利用者数を予測するには?
13.1 微分と微分方程式
13.2 置換積分法
13.3 確率変数と置換積分法
13.4 正規分布の標準化
13.5 利用者数の微分方程式


[第 14 章] 広告で販売数を増やすには?
14.1 販売数の減少
14.2 広告モデルの定式化
14.3 広告モデルの解
14.4 広告モデルのバリエーション
14.5 広告タイプの比較
14.6 第 3 のタイプ
  練習問題

著者略歴

著:浜田 宏
東北大学大学院 文学研究科 行動科学研究室教授。 関西学院大学 法学部政治学科卒業。同大学院 社会学研究科にて博士号(社会学)を取得。 日本学術興会特別研究員、関西学院大学社会学部准教授(任期制)を経て現職。 専攻は数理社会学。 著書に『格差のメカニズム――数理社会学的アプローチ』勁草書房、 『その問題、数理モデルが解決します』(ベレ出版)など。

ISBN:9784860646301
出版社:ベレ出版
判型:A5
ページ数:337ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PBT