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植物のたくらみ―香りと色の植物学

著:有村 源一郎
著:西原 昌宏

紙版

内容紹介

色とりどりの植物や、さまざまな匂いを出す植物。なぜ植物たちは、カラフルな花をもったり、よい香りやくさい匂いを放ったりするのでしょうか。そこには動けない植物たちが編み出してきた、生きるための知恵が隠されています。花粉を運んでもらうために昆虫の好きな匂いを作ったり目立つ色の花をつけたりする以外に、害虫の天敵を引き寄せたり、害虫に食べられたことを周りの植物に警告したりと、植物たちは香りや色を使って様々なことをしています。なかには、まわりの植物の成長を阻害する香り物質を作り出す植物もいるのです! 
香りと色を切り口に植物の進化と生態を丁寧に紹介する一冊です。

目次

第1章 色と香りの競演
第2章 植物の香りと匂いの驚くべき世界
  1 香りや匂いのない世界では?
  2 植物の香りが織りなす生物どうしのネットワーク
  3 香り・匂いがつくられるメカニズム
第3章 植物の色の不思議―植物色素のいろいろな役割
  1 花の色は色素で決まる
  2 発色する仕組み―色素は遺伝子によりつくられる
  3 花の色を変える
第4章 色と香りの新時代
  1 アロマと食と健康
  2 アロマとエンターテインメント
  3 植物アロマと農業
  4 色とりどりな植物をつくりだす 

著者略歴

著:有村 源一郎
東京理科大学基礎工学部生物工学科准教授。 博士(理学)広島大学。 ドイツ・マックスプランク化学生態学研究所グループリーダー、京都大学生態学研究センター准教授などを経て現職。 共著に『植物アロマサイエンスの最前線』(フレグランスジャーナル社)がある。
著:西原 昌宏
公益財団法人岩手生物工学研究センター園芸資源研究部研究部長、岩手大学大学院連合農学研究科客員教授。 博士(理学)広島大学。 植物バイオテクノロジーを基礎および応用の両面から幅広く研究。 リンドウなどの実用作物において花色の代謝工学、DNAマーカー開発など、実践的な育種手法の開発に取り組む。

ISBN:9784860645441
出版社:ベレ出版
判型:4-6
ページ数:159ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PST