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温度ストレスによる生体応答ダイナミクス

著:永島 計

紙版

内容紹介

◆生体の恒常性維持において最も重要な因子の1つ、「温度」!温度ストレスによる生体応答システムを解説!
◆生物におけるエネルギー生成、生体分子の生合成、細胞内外の情報伝達などに必須の役割を果たしていると考えられている「温度」、個体レベルでの生理現象を体系的に詳解!
◆気温や体温等の「温度ストレス」が生物の生命現象にどのような影響を与えているのか・対応しているか、最新研究を概観!
◆環境温度変化に適応した健康で安全・快適な暮らしの創成にも役立つ1冊!

【主な目次】
序章 温度、体温と生命現象
第1章 環境温度ストレスによる生体応答
第2章 体温調節メカニズム
第3章 温度と体内時計
第4章 温度と冬眠
第5章 温度と疾患
第6章 温度と運動機能
第7章 温度と植物の生理反応
第8章 解析/計測技術

目次

序章 温度、体温と生命現象
第1章 環境温度ストレスによる生体応答
 第1節 超好熱菌の温度適応メカニズム
 第2節 メダカにおける環境温度依存的な性決定メカニズム
 第3節 恒温動物におけるエピゲノムを介した寒冷環境への適応メカニズム
 第4節 不凍タンパク質による低温耐性メカニズム
 第5節 メカノ受容体による低温適応調節メカニズム
 第6節 外温性動物における高温ストレス応答の遺伝的基盤
第2章 体温調節メカニズム
 第1節 加齢による行動性体温調節低下メカニズム
 第2節 視床下部のマイクロ RNA-33による体温維持メカニズム
 第3節 体温調節におけるミトコンドリア分解の重要性とその分子機構
 第4節 温度受容体と多様な因子による行動性体温調節の分子メカニズム
 第5節 褐色脂肪組織による熱産生と体温調節
 第6節 体液による体温調節メカニズム
第3章 温度と体内時計
 第1節 温度変化に対する睡眠覚醒リズム応答
 第2節 低温による生物リズムの消失
 第3節 褐色脂肪細胞の体内時計による熱産生・エネルギー消費の制御
第4章 温度と冬眠
 第1節 シリアンハムスターにおける低温ショックタンパク質の冬眠特異的遺伝子発現メカニズム
 第2節 冬眠ハムスターにおける脂質代謝の同時亢進制御メカニズム
 第3節 クマ類の冬眠と繁殖の制御メカニズム
 第4節 昆虫における休眠のホルモン制御機構
第5章 温度と疾患
 第1節 過敏性腸症候群と温度感受性TRPチャネルの関与
 第2節 低体温による膵傷害発症メカニズム
第6章 温度と運動機能
 第1節 暑熱環境における安静・運動時の生理応答メカニズム
 第2節 暑熱下運動時における循環動態制御メカニズム
 第3節 低温下における体温調節反応と運動時の低体温症発症メカニズム
第7章 温度と植物の生理反応
 第1節 熱ショックタンパク質の遺伝子制御による植物の高温順化メカニズム
 第2節 ザゼンソウの恒温性メカニズム
第8章 解析/計測技術
 第1節 遺伝子コード可能な温度プローブを利用した高速生体温度イメージングによる熱物性解析
 第2節 量子ナノ粒子による細胞温度計測技術
 第3節 細胞小器官の温度測定のための蛍光温度センサー
 第4節 低分子蛍光温度計による1細胞の温度計測技術とその応用
 第5節 X線1分子追跡法によるTRPチャネル内部運動計測技術

著者略歴

著:永島 計
【監修】
永島 計(早稲田大学 人間科学学術院 教授)

ISBN:9784860438302
出版社:エヌ・ティー・エス
判型:B5
ページ数:384ページ
定価:52000円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年04月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:RBP