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気象データ分析の高度化とビジネス利用

著:越塚 登

紙版

内容紹介

◆気象・気候情報のビッグデータを蓄積し活用することを目指す「気象データビジネス」の拡大期!
◆激甚化する気象災害や地球温暖化問題を乗り越え、新たな価値を創出しビジネス開発する方策を探る!
◆気象ビッグデータのプロフェッショナル集団「気象ビジネスコンソーシアム(WXBC)」の全貌を掲載!

災害対策をはじめ、農漁業や物流、交通等、幅広い分野で価値を生み出してきた気象データ。
社会や生活のあらゆる面での基盤であるほか、近年は日常的な経済活動にも影響することからビジネスセクターなど様々な分野で気象データの利活用が試みられている。

特に近年の情報通信技術の進展により、日常的な経済活動としてのビジネスへの気象データの利活用や、気象データの高度なビジネス活用(IoTやAI(人工知能)など高度なデジタル技術を駆使したデータ収集・分析・解析等)が今後期待されている。
またグリーン社会の実現のためにも、気象データの利活用は不可欠であり重要である。

本書は、マーケティングやサービス開発をはじめ、多様な分野で有用性が高まり続ける気象データを使ったビジネス開発と技術動向を一望する。
気象ビッグデータを活用するための要素技術/ビジネスの研究開発動向をまとめ、気象データビジネスの新たな可能性を展望する。
今後のデータ駆動型社会における気象データ利活用の推進に役立てば幸いである。

【主な目次】
序論 気象データ分析の高度化とビジネス利用
第1編 深刻化する気象災害とその予測・評価
第2編 気象データ分析の高度化
第3編 気象データのビジネス利用
第4編 産官学連携による気象ビジネスの展開

目次

序論 気象データ分析の高度化とビジネス利用
第1編 深刻化する気象災害とその予測・評価
 第1章 変化する気象災害/極端現象
 第2章 領域気象・洪水統合モデルを用いた降雨・洪水計算
第2編 気象データ分析の高度化
 第1章 データの基礎と可視化・分析
  第1節 気象データの全体像,入手方法
  第2節 気象データと業務データをかけ合わせたデータ分析の実践 
 第2章 新たな気象予測手法の開発
  第1節 都市気象予測の現状と課題―都市気象予測の発展を目指して―
  第2節 気象のデジタルツイン:微気象シミュレーション
  第3節 高解像度気候計算における広帯域放射伝達モデルの発展
 第3章 気象データデバイスの開発と活用
  第1節 地上気象ビックデータ取得システムの開発
  第2節 気象センサーと気象センサークラウドの連携
第3編 気象データのビジネス利用
 第1章 農業支援
  第1節 気象データを活用したIoP(Internet of Plants)の取り組み
  第2節 衛星データと気象データを活用した農業支援
 第2章 食品・飲料
  第1節 気象データを活用した商品需要予測
  第2節 清涼飲料販売数と平均気温に基づいた需要予測の可能性
 第3章 エネルギー・住宅・防災
  第1節 電力需要予測・太陽光発電出力予測・電力取引価格予測
  第2節 気象予測とAI・IoT による快適・健康・低炭素型住宅
  第3節 災害リスク情報サービス「DR Info(ディーアール・インフォ)」
 第4章 物流・販売
  第1節 天気に合わせたファッションレコメンドサービス
  第2節 気象データを用いた物流予測「AI-Buffalo-」
 第5章 保険・ヘルスケア
  第1節 気象災害や異常気象等の影響をリスクヘッジする「天候デリバティブ」
  第2節 医療ビッグデータと気象データの組み合わせによる片頭痛の発症予測
 第6章 エンターテインメント×気象情報によるデータビジネスの可能性
第4編 産官学連携による気象ビジネスの展開
 第1章 気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)の概要
 第2章 WXBC 新規気象ビジネス創出WG の活動
 第3章 WXBC 人材育成WG の活動―気象ビジネスを先導する人材の育成を目指して

著者略歴

著:越塚 登
越塚 登(東京大学 大学院情報学環・学際情報学府 教授/気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC) 会長)

ISBN:9784860437947
出版社:エヌ・ティー・エス
判型:B5
ページ数:252ページ
定価:38000円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RBP