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教育をどう変えるか

著:山口 憲一郎

紙版

内容紹介

今や学校は修羅場と化し、教育の荒廃はとどまるところを知らない。教育とは、戦前のように国を滅ぼし、また戦後のように人間をだめにすることなのか。著者は、40年の教職の体験を元にわが国の戦前・戦後の教育を問い直し、あらゆるイデオロギーから自由になって科学的認識に基づいた思考を確立することを提唱しつつ、教育の本来の役割とあるべき姿を探る。

目次


一、教育の見方考え方はこれでいいのか
 1 われわれの考え方の傾向
 2 戦前で戦後教育を問い直すのか
 3 憲法で問い直せばいいのか
 4 教育を読み解く

二、教育とは何か
 1 近代の教育はなぜ生み出されたのか
 2 近代教育の目的とかたちと方法
 3 近代教育の特色
 4 近代教育成立への歩み
 5 間違いだらけの教育観

三、わが国の戦前、戦後教育の問い直し
 1 教育勅語教育
 2 日本人の物の見方考え方の特色と起源
 3 戦後教育

四、あるべき教育づくりの方法
 1 前以て共有すべきことがら
 2 緊急な課題と長期的取り組み

あとがき

著者略歴

著:山口 憲一郎
 1937年徳島県生。生後まもなく母と、父の勤める朝鮮に渡る。幼いながらも、日本の支配する植民地の有様を見、戦争を体験する。終戦により仁川から引揚げ帰国。
 法政大学経済学部卒。元公立学校教員。
 大学では、宇野理論(宇野弘蔵)の謦咳に接し、時永ゼミに学ぶ。経済学史専攻。主な論文「アダム・スミスの分業論」。
 1965年頃より、物の見方考え方の科学的な方法について思索を始める。1976年、われわれの生存と共存に欠かせない社会的分業のことわりに立脚すべきことを見出す。
 主な著作:「アダム・スミスと教育」(『三島の教育』1996)、『渾沌、この境界なしの時代−科学的認識の探究』(東京経済、1999)、「物の見方考え方はこれでいいのか」(『三昧人』2001)、「歴史の見方考え方はこれでいいのか」(『三昧人』2002)など

ISBN:9784860370725
出版社:創風社出版
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2006年07月
発売日:2006年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN