幼児の性自認
幼稚園児はどうやって性別に出会うのか
著:大滝 世津子
紙版
内容紹介
男女間にある固定的な上下関係や不平等がいつ頃どのようにして生まれるのかという問題意識から、幼稚園児がどのように自分の性別を認識するに至るのか、そしてそのことと男女間の上下関係形成過程はどう関連しているのかをていねいに調査し、筆者の観察データをもとに分析した。ジェンダーの意識が生まれる源流にまで迫る、唯一の調査研究書である。
目次
序章:はじめに
第1章:概念の検討
第2章:各幼児の性自認時期
第3章:性自認時期に影響を及ぼしている要因
第4章:性自認時期と「幼児と保育者の相互行為」の関係
第5章:性自認時期と「幼児同士の相互行為」の関係
第6章:性自認のゆらぎ
第7章:幼稚園3歳児クラスにおける幼児の性自認メカニズム
第8章:相互行為場面に現れた「男女間の権力関係の非対称性形成過程」
第9章:幼児の性自認メカニズムと「男女間の権力関係の非対称性形成過程」の関係
終章:おわりに