世界の詩人たち ―水崎野里子翻訳・エッセイ集 1998-2018
著:水崎 野里子
内容紹介
闘うヒューマニズム!
彼女はモダンの先頭を走りながら、いつしか黄泉の国から葦原の国へ、
愛するイザナギを追うイザナミの変容に譬えることができる。
しかし、その追跡が道理と情熱にもとづくものであると、
注意深い読者なら気づくであろう。
水崎野里子の詩業は、世界の詩の中に日本の詩を置き、
その布置を俯瞰することである。
そこにおいて日本の詩の素晴らしさと課題までもが見えてくる。
翻訳も批評も文学であり、すぐれて創造行為である。
(帯文より)
目次
■世界の詩人たち 第一部 ―それでも私は立ち上がる
マヤ・アンジェロウ/現代日本アイヌ系詩人チカップ美恵子/高良留美子の世界/新川和江論/イーヴァン・ボーランド紹介/歴史意識とフェミニズムとナショナリズムと女の詩と/エミリー・ディキンスンの詩について
■世界の詩人たち 第二部 ―愛と平和とマイノリティ
ジュディ・ハーディン・チュン/アリシャ・ロドリゲス/ワンダ・A・ライダー/東京―京都―大阪・長き旅路と往復 なにわ紀行/大野友梨子/ロイウォナー・ハダドウと多喜百合子/ヴィルジリオ・ユゾン/レ・パム・レ/ダナエ・G・パパストラトウ/堀内利美/アーサー・レヴィンソン/ジェキ・アーガス/メアリー・E・ハリバートン/ロドラ・マグナニト/マリー・C・パラッツォロ/マリア・R・カプラン/ケイ・レンズ/アレクサンドル・セタテアヌ/マリア・ダミアニア・ニコラオス
■世界の詩人たち 第三部 ―黒い稲妻
アジア系アメリカ人の詩/インドからの声/アメリカ・韓国系詩人の詩/ウィリアム・バトラー・イェイツのブランクヴァースと日本和歌の英語翻訳/エドガ・アラン・ポーの翻訳/ヘルダーリンと伊東静雄・伊東静雄と野呂邦暢『鳥たちの河口』/ハイネ愛の詩/原語と翻訳日本語との狭間で/鳥居昌三詩集/『月に吠える』
■世界の詩人たち 第四部 ―フェミニズム文学批評への挑戦
『青鞜』における外国文学の受容と評価/バーネット『小公子』と若松賤子の翻訳文学/アルフォンス・ミュシャと与謝野晶子/世界詩人会議大阪大会を終えて
ISBN:9784860003807
。出版社:竹林館
。判型:A5
。ページ数:312ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2018年06月
。発売日:2018年06月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS。