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ニッポン・ノワール 2021

著:岡本 萬尋

紙版

内容紹介

安倍政権から菅政権へ、そしてコロナ禍。変貌を続ける社会を定点観測したとき、見えてくるものとは何か。「日本現代史」を読み解く唯一無二の一冊がここに。月刊「紙の爆弾」の人気連載「ニュース・ノワール」に書き下ろしを加えた待望の書。

目次

※一部抜粋
第1部「政治を見つめる」
鎖につながれた猿 治安維持法と特定秘密保護法
豊穣の危機 TPPと日米密約の闇
奴らを通すな ―総批判・安保法制―
もうひとつの「6・15」 60年安保と共謀罪
“虚”の学園 「加計」獣医学部開学、記憶すべきこと
炭小屋の憲法 自民党改憲案の欺瞞を超えて
開戦日が来るぞ 新在留資格というアジア蔑視
「唐土(もろこし)」と「蜀黍(もろこし)」・アメリカの売れ残りを買う日本
御苑の花見 最長政権の〝終わりの始まり〞
アベノマスク 新型コロナ対策という四流喜劇
虹と闇 最長政権の黒い遺産

第2部「地域を見つめる」
馬鹿の四乗 「インパール作戦」と福島原発事故
ビューティフルジャパン 「やまゆり園」事件 植松聖を生んだもの
花は咲けども 追い詰められる福島自主避難者
きっとわかるはずなんだ 沖縄の少女と新聞
続馬鹿の四乗 辺野古新基地 繰り返される無謀
遠すぎる廃炉 福島汚染水を東京湾へ

第3部「戦争と戦後史を見つめる」
御巣鷹よ眠るな 日航ジャンボ機墜落事故30年目の謎
昭和ヒトケタ、ノーリターン 「焼跡闇市派」の遺したもの
被爆はなかった 切り捨てられた原水爆被害者たち
駿馬の幻 「羽田」再国際化と「成田」閣議決定50年
「帝都」の記憶 戦争の痕跡と2020東京五輪
名乗らぬ男・再審請求棄却「飯塚事件」の闇
渇え殺し “兵糧攻め”の戦後史(18年7月号)
忘却の毒 カネミ油症事件置き去りの50年
遠い時計台放送 安田講堂“落城”50年変わる大学
あまりに文学的な…… 天皇代替わりと戦争
出て来りゃ地獄へ逆落とし 古関裕而の軍歌を聴く
時の裂け目 確証なき「特定失踪者」の歳月

著者略歴

著:岡本 萬尋
1970年、高知市生まれ。朝日新聞記者、政党機関紙記者などを経てフリージャーナリスト。永田町をベースに政治記事を発表する傍ら、昭和史など近現代史の実像を探求する取材・執筆をライフワークとして続けている。現在、月刊誌などで5本の連載コラムを持つ。

ISBN:9784846313937
出版社:鹿砦社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB