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プロブレムQ&A

プラスチックごみ問題入門

安心して暮らせる未来のために

著:栗岡 理子

紙版

内容紹介

夕食用のサンマの腹からプラスチックが。ウミガメの鼻に突き刺さっていたプラスチック・ストローを抜く痛々しい光景。プラスチックの誤食から微少なマイクロプラスチックを介した生物濃縮にいたるまで、海でも陸でも大気でもプラスチックによる汚染と被害は深刻化している。プラスチックはこれまで世界全体で90億トンが生産され、リサイクルされたのは9%しかない。日本の1人当たりの容器包装プラスチック廃棄量は世界2位という。
 どうすればいいのか? レジ袋対策だけですむのか? プラスチックの代替品、デポジット制、脱プラ生活まで、プラスチックごみ問題と対策をやさしくQ&Aで解説する!
Qの例
Q2プラスチックごみは海にどれだけあるの? どれほど海を汚しているの?
Q10口紅やリップクリームにマイクロプラスチックが入っているって本当?
Q12大気にもマイクロプラスチックは漂っていますか?
Q15レジ袋はなぜ有料化する必要があったのですか?
Q16なぜプラスチック製ストローを使ってはいけないの?
Q21デポジット制度って何ですか? どのような効果がありますか?
Q27日本で廃プラスチックはどう処理されていますか?
Q29せっせと分別しているのに、なぜ日本のリサイクル率は低いのですか?

目次

はじめに

Ⅰ プラスチックごみ問題の基礎
Q1 プラスチックって何ですか?
Q2 プラスチックごみは海にどれだけあるの? どれほど海を汚しているの?
Q3 海にごみが多いのは、日本の責任ではなく途上国の責任ですか?
Q4 ごみの散乱は、ポイ捨てする人が悪いのではないですか?
すか?
Q5 プラスチックは、生き物に被害を及ぼしますか?
Q6 海洋生物以外にもプラスチックごみで被害を受ける生物はいますか?

Ⅱ マイクロプラスチック
Q7 マイクロプラスチックって何? 繊維クズやタイヤのクズもそれですか?
Q8 マイクロプラスチックの何が問題ですか? 生物濃縮って何ですか?
Q9 海岸にビーズ状のものが落ちています。これもマイクロプラスチック?
Q10 口紅やリップクリームにマイクロプラスチックが入っているって本当?
Q11 柔軟剤にマイクロカプセルを入れるのはなぜですか?
Q12 大気にもマイクロプラスチックは漂っていますか?
Q13 室内のマイクロプラスチック発生源はどこですか?
Q14 人間もマイクロプラスチックを食べているのですか? 健康への影響は?

Ⅲ 規制が必要な使い捨てプラスチックと代替品
Q15 レジ袋はなぜ有料化する必要があったのですか?
Q16 なぜプラスチック製ストローを使ってはいけないの?
Q17 ストローよりペットボトルの方が街で目立つけど?
Q18 ペットボトルは安心安全ですか?
Q19 生分解性プラスチックって何? バイオプラスチックって何?
Q20 プラスチックの代替品がいろいろ出ています。どれがよいでしょうか?

Ⅳ デポジット制度
Q21 デポジット制度って何ですか? どのような効果がありますか?
Q22 日本での飲料容器のデポジット制度はどんな状況ですか?
Q23 飲料容器にデポジット制度を採用しているのはどこの国ですか?
Q24 ビールびんはデポジット制度ですか? 店頭のペットボトル自動回収機は?
Q25 日本の飲料容器の回収率は高いって本当? ならばデポジット制度は不要?
Q26 デポジット制度を導入すると、自治体の飲料容器回収はどうなりますか?

Ⅴ リサイクル
Q27 日本で廃プラスチックはどう処理されていますか?
Q28 容器包装リサイクル法って何ですか? 拡大生産者責任との関係は?
Q29 せっせと分別しているのに、なぜ日本のリサイクル率は低いのですか?
Q30 中国の廃プラ輸入禁止後、日本の廃プラはどうなったのでしょうか?
Q31 リサイクル品から禁止された有害物質が検出されることがあるって本当?

Ⅵ 脱プラ生活
Q32 3Rって何ですか? サーキュラー・エコノミー(循環型経済)って何ですか?
Q33 エコロジカル・フットプリントって何ですか? 地球一個分の暮らしって?
Q34 プラスチック削減に向け、世界の取り組み状況は? 海外は規制があるの?
Q35 家に持ち込むプラスチックごみをなくしたいです。どうしたらよいですか?
Q36 「プラスチック・スープ」をなくすため、他にできることは何でしょうか?

おわりに

著者略歴

著:栗岡 理子
新潟県生まれ。貿易会社勤務を経て、1980年代半ば頃からごみ問題を扱う市民団体等で活動。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため大学院に進学。2018年3月、博士課程修了(専門は環境経済学)。
現在、環境ジャーナリスト、日本消費者連盟編集委員、環境・CSRマガジン「オルタナ」編集委員など。
著書:『散乱ペットボトルのツケは誰が払うのか』2012年(合同出版)、ほか。

ISBN:9784846121068
出版社:緑風出版
判型:A5変
ページ数:192ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ