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戦争はいかに地球を破壊するか

最新兵器と生命の惑星 サイシンヘイキトセイメイノワクセイ

著:ロザリー・バーテル
他訳:中川 慶子
他訳:稲岡 美奈子

紙版

内容紹介

戦争は最悪の環境破壊と言われるが、この本を読めば事態がそんな生やさしいことではないことがよく分かる。
本書は、核実験からスターウオーズ計画まで含め、核兵器、劣化ウラン弾、レーザー兵器、電磁兵器などによって、惑星としての地球が温暖化や核汚染をはじめとして、いかに破壊されてきているか、いかに破壊されるかを明らかにしている。衝撃的だが、読んで考えるべき本だ。

目次

日本語版へのまえがき  ロザリー・バーテル
ロザリー・バーテル博士と私 埼玉大学名誉教授  市川定夫

序 章

第Ⅰ部 戦争
第1章 二〇世紀最後の一〇年間の戦争

第Ⅱ部 研究
第2章 上空の研究
第3章 宇宙軍事プラン
第4章 スターウォーズが地球に与える諸問題
第5章 戦争行為の引き起こす環境危機

第Ⅲ部 安全保障を再考する
第6章 新しい世紀における軍事的安全保障
第7章 生態学的安全保障

おわりに
略語一覧
原 注

ウラン兵器の危険と禁止を求める国際運動  振津かつみ

参考文献
解説──訳者あとがきにかえて 翻訳グループを代表して  稲岡美奈子
索引

著者略歴

著:ロザリー・バーテル
計量生物学の博士号を持ち、1969年から環境保健の分野で研究を行ってきた。ローマカソリック教会のメンバーで、修道女(Grey Nun of Sacred Heart)でもある。産業や軍の活動による汚染の被害者、とりわけ第三世界の人々や先住民が生命と健康にかかわる自らの人権を守るための闘いを重視し支援してきた。「もうひとつのノーベル賞」とも言われる「正しい生活賞」(Right Livelihood Award)、世界連邦主義者平和賞、国連環境計画(UNEP)グローバル500賞など5つの賞を受賞。2005年ノーベル平和賞の女性候補者1000人のひとりにも選ばれた。
他訳:中川 慶子
1942年生まれ。アメリカ文学・英語圏児童文学専攻。教職のかたわら「原発の危険性を考える宝塚の会」などの市民活動にかかわる。共訳書に『核の目撃者たち――内部からの原子力批判』(筑摩書房)、『父マーク・トウェインの思い出』(こびあん書房)、『マーク・トウェインのラヴレター』(彩流社)、共著に『英語圏の新しい児童文学』(責任編集、彩流社)など。
他訳:稲岡 美奈子
1948年愛媛県の農家に生まれる。大学で分子遺伝学を専攻。30年余、高校の理科教員。1975年に「国際女性年連帯委員会」、1997年に「地球救出アクション97」を結成、活動中。

ISBN:9784846105075
出版社:緑風出版
判型:4-6
ページ数:416ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2005年08月
発売日:2005年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ