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老い路遥かなり

老人コミュニティを訪ねて

著:岩尾 徹

紙版

内容紹介

日本はかつてない高齢社会に入っている。老いを迎えたとき、あなたはその老いとどのように向き合ったらよいのか? 寿命が延び、家族も国もあてにならない中で、長い老いの時をどのように過ごせばよいのか? 本書は、永年、老人問題に携わってきた著者が、10年以上にわたって、2つの老人コミニュティをルポし、そこで暮らす老人たちのありのままの人間模様を描いたドキュメントである。老いを考えるための、様々な示唆を提供している。

目次

序章
楽隠居できない世の中で
老人コミュニティを訪ねて

一 東京団地暮色
喧騒のなかの異界
負け残りの老後
後家さんたちの選択
リタイアメント日和
子ども孝行
お茶飲みネットワーク
長続きしない平穏  それぞれの再出発
しがない客分に
消えゆく二DK

二 新天地ラプソディ
ミニ別荘のある村
自然を求めて
わけあり組事情
極楽浄土は泥んこ道
仮の住まいか終の住処か
よそ者エレジー
せめて仲間の交遊を
ちょっといい話
深まる老い
朽ちかけたミニ別荘

三 老い路遥かなり
頭が痛い私たち
昔はよかったというが
老いのモラトリアム
捨てたものでない世界
自分で始末をつける
もう一花咲かせる
迷うのもやむなし

あとがき

著者略歴

著:岩尾 徹
1944年(昭和19年)栃木県生まれ。1973年東京大学大学院修了。(財)社会開発総合研究所、(社)地球社会計画センターなどで農業問題や農村の老人問題の調査研究に従事。その後、自ら(株)社会計画研究所を設立して、研究領域を大都市の老人問題にも広げる。著書に『昭和農民始末』(日本経済評論社)などがある。

ISBN:9784846104061
出版社:緑風出版
判型:4-6
ページ数:228ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2004年04月
発売日:2004年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS