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危ない住基ネット

著:臺 宏士

紙版

内容紹介

「ウシは10ケタ、ヒトは11ケタ……」2002年8月5日に住民基本台帳ネットワークシステムがスタートし、国民ひとりひとりの住民票コードが割り振られ、通知票が送りつけられてきた。個人情報保護法制の整備を条件であったにも拘わらず、未整備のまま 混乱と反対のなかでの強行であった。本書は住基ネットをめぐるこの間の動きを詳細に追いながら、住基ネットとは一体、何なのか、なにが問題なのか、個人情報がどのように侵害され、人権が脅かされるのか、国民総監視国家の危険性はないのか、など 第一線記者があらゆる角度から問題点にメスをいれる。

目次

はじめに

1 住基ネットとは何か
住基ネットとは何か
住基ネットと個人情報保護法制
住基ネットの利用を拡大へ
稼働前夜の攻防
住基ネットが稼働

2 個人情報は守れるか
杉並区の戦い
宇治市の苦悩
韓国では断念
住基ネットの今後の焦点

3 資料編
住基ネットについて
住基ネットをめぐる主な動き

あとがき

著者略歴

著:臺 宏士
ライター、メディア総合研究所の機関誌『放送レポート』編集委員、特定非営利活動法人報道実務家フォーラム副理事長、新聞労連ジャーナリズム大賞選考委員。1990年毎日新聞社入社、2014年フリーに。
著書に『報道圧力 官邸 VS 望月衣塑子』『アベノメディアに抗う』『危ない住基ネット』(いずれも緑風出版)、共著に『メディア、お前は戦っているのか メディア批評2008-2018』(岩波書店、著者の「神保太郎」は共同筆名)『エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史』(朝日新書)など。20年春から「メディアウオッチ」(週刊金曜日)を連載。

ISBN:9784846102166
出版社:緑風出版
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2002年10月
発売日:2002年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB