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個人情報保護法の狙い

著:臺 宏士

紙版

内容紹介

「個人情報の保護」を名目にした「メディア規制法」といえるのが、政府・与党が現在、国会に提出している「個人情報の保護に関する法律案」(個人情報保護法案)だ。この法案は、個人情報に関して民間分野に初めて法の網をかけると共に、表現・報道分野も規制の対象とし、言論・出版・表現の自由の封殺をもくろむ悪法である。本書は、法案の背景、政府・与党の狙い、法案をめぐる動きと法案の問題点を、第一線の新聞記者が追う。

目次

はじめに

1 個人情報保護法案とメディア
1 個人情報保護法案
2 大綱と中間報告
3 メディア界に広がる危機感
4 各政党の動きは?

2 相次ぐメディア規制法
1 法務省「人権委員会」
2 自民党「青少年社会環境対策基本法案」
3 メディア規制に乗り出す文科省
4 東京都青少年健全育成条例

3 個人情報の漏えいと個人情報保護法案
1 個人情報が勝手に売買
2 早大が名簿を警察に無断提供
3 民間分野と個人情報保護

個人情報保護法案を取材して

4 資料編
1 個人情報保護法案
2 政府への質問主意書と回答
3 政府の法案Q&A
4 三一四社の共同声明
5 専門委委員長談話
6 自民党の青少年社会環境対策基本法案
7 民主党の有害情報規制法案
8 個人情報保護法関連の年表

あとがき

著者略歴

著:臺 宏士
ライター、メディア総合研究所の機関誌『放送レポート』編集委員、特定非営利活動法人報道実務家フォーラム副理事長、新聞労連ジャーナリズム大賞選考委員。1990年毎日新聞社入社、2014年フリーに。
著書に『報道圧力 官邸 VS 望月衣塑子』『アベノメディアに抗う』『危ない住基ネット』(いずれも緑風出版)、共著に『メディア、お前は戦っているのか メディア批評2008-2018』(岩波書店、著者の「神保太郎」は共同筆名)『エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史』(朝日新書)など。20年春から「メディアウオッチ」(週刊金曜日)を連載。

ISBN:9784846101121
出版社:緑風出版
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2001年10月
発売日:2001年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF