全身詩人 吉増剛造
著:林 浩平
紙版
内容紹介
詩人、批評家の林浩平は2007年に『裸形の言ノ葉—吉増剛造を読む』を発表、吉増の自伝の聞き手をつとめた。今回新たに書き下ろした吉増剛造論を中心に往復書簡、対話などをまとめ、写真、映像、パフォーマンスと多様に活躍する最も重要な詩人の「現在」を示す。
目次
全身詩人 吉増剛造
第一章 多重露光写真のポエジー
第二章 gozoCin◆e◆アクサンタギュ◆の表現革命
第三章 舞踏としての自作詩朗読
第四章 「怪物君」ー詩の概念を転換する
第五章 《roomキンカザン》での冒険
第六章 声の詩学
第七章 「たたくこと」と「言葉を枯らすこと」
第八章 詩集『怪物君』を読む
第九章 詩集『Voix〔ヴォワ〕』を読む
II 吉増剛造×林浩平往復書簡「◆シ◆傍点◆ノテンランカイヘ」
III 対談・座談会
一 「秘密の手紙」吉増剛造との対談
二 「舞踏の身体と〈声〉」(吉増剛造、笠井叡、林浩平)
三 「堕ちる星」、廃星というイメージ(林浩平、建畠晢、郷原佳以)
IV エッセイ
一 『石狩シーツ』の舞台を旅する
二 ベケット、ツェラン、吉増剛造
三 吉増剛造を撮ったふたつの映画